TOEFLとは?定義・試験形式(PBT/CBT/iBT)と受験の流れ
TOEFLとは何かを分かりやすく解説:PBT/CBT/iBTの違い、試験形式ごとの対策、登録〜受験当日の流れまで合格に役立つ全情報を網羅。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、母国語が英語でない人が英語圏の大学や大学院で授業を受け、学術的な活動を行うのに十分な英語力があるかを測る試験です。リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能を中心に、アカデミックな課題をどれだけこなせるかを評価します。TOEFLはETS(Educational Testing Service)が運営しており、150カ国以上の10,000以上の大学・機関で利用されている、世界で最も広く認知された英語テストの一つです。
TOEFLの形式(PBT / CBT / iBT)の違い
TOEFLはこれまでに形式変更が行われてきました。現在は主にTOEFL iBT(インターネットベースのテスト)が世界中で標準として実施されていますが、地域や環境によっては紙で実施される形式が提供されることもあります。
- PBT(Paper-based Test/紙ベース):従来の紙試験で、リスニング・リーディング・文法(Structure)などを測定し、満点は677点(TWE=作文は別採点)でした。インターネット環境が整っていない地域で提供されることがあります。
- CBT(Computer-based Test):一時期、コンピュータ上で受験する形式として導入され、受験者ごとに端末が割り当てられ、適応試験的に難易度が変化する要素がありましたが、現在はほとんど廃止されています。
- iBT(Internet-based Test):現在の主流。リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能を測定し、総合スコアは0~120点(各セクション0~30点)。複数のタスクで技能を統合して問う「統合課題」が多いのが特徴です。また、自宅で受験できるTOEFL iBT Home Editionも一部で提供されています。
iBTの概要(受験時間・出題形式・スコア)
- 所要時間:休憩を含めておおむね約3時間程度(実施日時や改訂で変動することがあります)。
- 出題形式:リーディングは複数の長文と設問、リスニングは講義や会話の理解、スピーキングは短い準備後に解答するタスク、ライティングは統合型と独立型のエッセイなど、アカデミックな場面を想定した問題が中心です。
- スコア:各セクション0~30、合計0~120。スコアは試験終了後、一般に約6日程度でオンラインで確認できます。スコアの有効期限は原則2年です。
受験の流れと登録方法
受験には大まかに次のような手順があります。
- 試験日時・会場の確認と予約:地域によってiBTかPBT(紙)になる場合があるため、まずいつどこで受けられるかを確認します。人気のある日時は早く埋まるため、2~3ヶ月前に登録することが推奨されます。
- 登録方法:ETS公式サイトからのオンライン登録が主流ですが、電話やメール、テストセンターでの直接申し込みが可能な場合もあります。登録時に受験料の支払いが必要です。受験料は国や地域、試験形式により異なります(例:国によっては約200ドル前後など)。
- 受験当日:本人確認書類(写真付ID)や受験票を持参します。開始時間の30分〜1時間前には到着することが推奨されます。持ち込み不可の物があるため、事前に確認してください。
スコアの送付・利用方法
- スコアは登録時に指定した大学などへ送付できます。通常、登録時に無料で指定できる先が数校分あります(詳細はETSにて確認)。追加送付は有料です。
- スコアは各大学・機関で合否判定や入学要件の一部として利用されます。出願先が求める最低スコアやスコアの提出方法は学校ごとに異なりますので、出願先の要件を必ず確認してください。
- スコア有効期限は原則2年です。古いスコアは多くの機関で受け入れられない場合があります。
キャンセル・再登録・その他の注意点
- 受験のキャンセルや日程変更には期限と手数料が設定されています。直前のキャンセルは返金不可の場合が多いので注意してください。
- 受験センターの設備や実施形式(会場受験かHome Editionか)によってルールが異なります。事前に公式情報を必ず確認してください。
準備のポイントと対策
- 公式問題集での演習:ETSが提供する公式ガイドや模試で出題形式に慣れることが重要です。
- 統合タスク対策:iBTではリスニング+スピーキングやリーディング+ライティングのような統合型問題が多いため、情報を短時間でまとめる練習をしましょう。
- タイムマネジメント:試験は時間制限が厳しいため、実際の時間配分で模試を繰り返すことが効果的です。
- 語彙・アカデミック英語の強化:講義や学術文章を理解する力が求められます。英語の講義や学術記事を日常的に読む習慣をつけましょう。
- スピーキングとライティングの反復練習:模範解答を参考にしつつ、自分でアウトプットを増やしてフィードバックを受けることが有効です。
実際の受験者動向の一例
大学やカレッジがTOEFLスコアを入学要件として求めるようになったことで、受験者は増加しています。例えば、2010年に韓国では約11万5千人がTOEFLを受験したというデータがあり、国内の上位大学への出願手段の一つとして利用されていました。
まとめ:TOEFLはアカデミックな英語運用能力を多面的に評価する試験であり、形式の理解と継続的な対策が合格・高得点獲得の鍵です。受験を考える際は、受験形式・日程・出願先の要件を早めに確認し、公式の教材や模試で十分に準備することをおすすめします。
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- IELTS - 国際英語能力試験システム
質問と回答
Q:TOEFLとは何ですか?
A: TOEFL(Test of English as a Foreign Language)とは、英語を母国語とする国の大学や大学院で授業を受けるのに適しているかどうかを判断するための英語力を測定するテストです。
Q: TOEFLテストは何セクションから構成されていますか?
A:TOEFLテストは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されています。
Q:TOEFLを受け入れている大学はどのくらいありますか?
A: 150カ国以上、10,000以上の大学や機関がTOEFLを受け入れています。
Q: TOEFLの3つのテスト形式は何ですか?
A:TOEFLには、PBT(ペーパーベース)、CBT(コンピューターベース)、iBT(インターネットベース)の3種類のテスト形式があります。
Q:受験の申し込みは、どのくらい前から必要ですか?
A: 受験希望日の2~3ヶ月前にお申し込みいただくと、受験枠を確保することができます。
Q: 受験料はいくらですか?
A:受験する試験の種類によって異なります。
Q: 韓国では何年に約115,000人がこの試験を受けたのですか?
A: 2010年に韓国で約115,000人がこの試験を受けました。
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