トニー賞 演劇作品賞の定義と歴代受賞一覧(1948–2007)
トニー賞の「演劇作品賞」(Tony Award for Best Play)は、ブロードウェイで上演された新作戯曲の優秀作に贈られる主要な賞の一つです。授賞対象は主に戯曲そのもの(脚本)と、その劇作品を舞台にのせた制作チームで、受賞は作品の脚本的完成度、舞台化の成功度、社会的・文化的影響力などを総合的に評価して行われます。選考はトニー賞を主管する組織(American Theatre Wing と The Broadway League)による投票団が行います。
以下に、提供された資料に基づく歴代受賞作一覧(1948–2007)を示します。原文のリンクはそのまま保持しています。タイトルの日本語表記が分かりにくい箇所には英語原題を補記しました。
- 1948年 ミスター・ロバーツ(Mr. Roberts)
- 1949年 営業マンの死(Death of a Salesman)
- 1950年 カクテル・パーティー(The Cocktail Party)
- 1951年 ローズ・タトゥー(The Rose Tattoo)
- 1952年 フォー・ポスター(The Fourposter / The Four Poster)
- 1953年 クルシブル(つるつぼ(The Crucible)
- 1954年 八月の茶屋(The Teahouse of the August Moon)
- 1955年 デスパレート・アワーズ(The Desperate Hours)
- 1956年 アンネ・フランクの日記(The Diary of Anne Frank)
- 1957年 長い日の旅(Long Day's Journey into Night)
- 1958年 カンポベロの日の出(Sunrise at Campobello)
- 1959年 J.B.
- 1960年 奇跡の人(The Miracle Worker)
- 1961年 ベケット(Becket)
- 1962年 「四季の男(A Man for All Seasons)
- 1963年 バージニア・ウルフを恐れているのは誰か?(Who's Afraid of Virginia Woolf?)
- 1964年 ルーサー(Luther)
- 1965年 主題はバラだった(The Subject Was Roses)
- 1966年 マラット/サド(Marat/Sade)
- 1967年「帰郷」(The Homecoming)
- 1968年 ローゼンクランツ&ギルデンスターンが死んだ(Rosencrantz and Guildenstern Are Dead)
- 1969年 大いなる白の希望(The Great White Hope)
- 1970年 ボースタル・ボーイ(Borstal Boy)
- 1971年 スルース(Sleuth)
- 1972年 スティック・アンド・ボーンズ(Sticks and Bones)
- 1973年 ザット・チャンピオンシップ・シーズン(That Championship Season)
- 1974年 ニジェール川(The River Niger)
- 1975年 エクウス(Equus)
- 1976年 悲劇(作品名の邦訳はいくつかあります)
- 1977年 影の箱(作品邦題)
- 1978年 ダ(Da)
- 1979年 「象の男」(The Elephant Man)
- 1980年 劣等神の子供たち(Children of a Lesser God)
- 1981年 アマデウス(Amadeus)
- 1982年 ニコラス・ニクルビーの人生と冒険(The Life and Adventures of Nicholas Nickleby)
- 1983年 トーチソング三部作(Torch Song Trilogy)
- 1984年 ザ・リアル・シング(The Real Thing)
- 1985年 ビロクシ・ブルース(Biloxi Blues)
- 1986年 I'm Not Rappaport
- 1987年 フェンス(Fences)
- 1988年 M. バタフライ(M. Butterfly)
- 1989年 ハイジ・クロニクルズ(The Heidi Chronicles)
- 1990年 怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)
- 1991年 ロスト・イン・ヨンカーズ(Lost in Yonkers)
- 1992年 ダンシング・アット・ラグナサ(Dancing at Lughnasa)
- 1993年 アメリカの天使たち: ミレニアム・アプローチ(Angels in America: Millennium Approaches)
- 1994年 アメリカの天使たち: ペレストロイカ(Angels in America: Perestroika)
- 1995年 愛! 勇気! 思いやり!(Love! Valour! Compassion!)
- 1996年 マスタークラス(Master Class)
- 1997年『バリーフー最後の夜』(Artistic title)
- 1998年 'アート'(Art)
- 1999年 サイドマン(Side Man)
- 2000年 コペンハーゲン(Copenhagen)
- 2001年 プルーフ(Proof)
- 2002年 エドワード・アルビーの『ヤギ』、あるいは『シルビアとは誰か?(The Goat, or Who Is Sylvia?)
- 2003年 テイク・ミー・アウト(Take Me Out)
- 2004年 私は自分の妻(I Am My Own Wife)
- 2005年 ダウト(Doubt: A Parable)
- 2006年 歴史少年(The History Boys)
- 2007年 ユートピアの海岸(The Coast of Utopia)
注目点・傾向
- 受賞作の多くは後に映画化や世界各国での上演を通じて国際的にも知られるようになりました(例:Death of a Salesman、Long Day's Journey into Night、Amadeus、Fencesなど)。
- 1960年代以降、社会的・政治的テーマを扱う作品や実験的な演劇が受賞候補に上がることが増え、トニー賞の評価対象となる戯曲の幅が広がりました。
- 1990年代以降は長編連作(Angels in America のような作品)や、個人の体験に根ざした一人芝居(I Am My Own Wife など)も高く評価されています。
選び方のポイント
トニー賞の演劇作品賞は「戯曲そのものの質」と「舞台上での実現度(演出・俳優・プロダクション)」の両方を重視します。新作の独創性、台詞の力、登場人物の深さ、観客への影響力など多面的な観点から受賞作が決定されます。
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質問と回答
Q:トニー賞の最優秀作品賞を初めて受賞した作品は何ですか?
A: トニー賞の演劇賞を初めて受賞したのは、1948年の「ミスター・ロバーツ」です。