北京国立競技場(鳥の巣)とは — 歴史・構造・イベント総覧
北京国立競技場(鳥の巣)の歴史・建築構造・主要イベントを詳解。オリンピックからコンサート・サッカーまで実績と施設情報を写真付きで紹介。
Beijing National Stadium(北京国立競技場)は、中国の北京市にある競技場である。正式には国立競技場と呼ばれ、一般には鳥の巣(鸟巢)と愛称される。スイスの建築事務所Herzog & de Meuronが設計し、中国美術家のアイ・ウェイウェイが芸術顧問を務め、構造設計には国際的なエンジニアリング会社が参加して完成した。2008年の夏季オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとして建設され、開幕式・陸上競技・閉会式などで中心的な役割を果たした。
建設費と周辺計画
スタジアムの費用は約4億2300万米ドルと報告されている。完成後は運営収入を補うため、敷地周辺にショッピングモールやホテルなどの商業開発が計画され、これによりスタジアムの恒常的な利用を図る構想があった。しかし五輪後は大型競技の招聘や定期的な利用の確保に苦労し、集客や運営方法の見直しが続いた。
設計と構造の特色
- 外観:外観は格子状の鉄骨(スチールフレーム)で覆われ、「巣(Bird's Nest)」を想起させる大胆なデザインが特徴。夜間は照明により網目が浮かび上がる。
- 屋根と客席配置:屋根は一部が開放され、全天候型ながら自然光や通風を取り入れられる構造。東西スタンドが北南スタンドより高く配置され、観客の視界を確保している。
- 環境配慮:スタジアム周辺で雨水を24時間集め、浄化した水を敷地内および施設で利用するシステムを導入。また、地中に埋設したパイプを使い冬は熱を集め暖房の補助に、夏は冷却に利用する試みなど、持続可能性を意識した設備が組み込まれている。
- 工期と完成:建設は2003年頃に始まり、2007年に実質的に完成。2008年の五輪に合わせて引き渡された。
収容人数と変更履歴
当初の設計では最大で約10万人を収容可能とされていたが、安全性や運営上の理由から設計変更が行われ、9,000席が削減された。2008年の大会期間中は仮設席を設けて大規模収容に対応したが、五輪後に約11,000席の仮設観客席が撤去され、現在はおおむね約8万人規模の収容能力で運営されている。大会やイベントによっては一時的に座席配置や収容数が変更されることがある。
主な開催イベントと利用状況
北京国立競技場は五輪以降も各種スポーツ大会、文化イベント、コンサートの会場として利用されている。主な実績には次のようなものがある。
- 2009年:レース・オブ・チャンピオンズ(Race of Champions)開催
- 2010年7月:プレミアリーグのバーミンガム・シティと北京国安の親善試合など、サッカーの親善試合の開催実績
- 2011年8月:スーペルコッパ・イタリアーナ(Supercoppa Italiana)の開催(海外での大規模サッカー大会の開催実績)
- 2015年:世界陸上競技選手権大会(World Championships in Athletics)の主要会場
- その他:国内外のアーティストによるコンサート、式典、展示会、観光客向けの見学ツアー等にも利用
立地と交通アクセス
スタジアムは北京のオリンピックグリーン(奥林匹克公園)内に位置し、隣接する施設には国立水泳センター(通称「水立方」)や国家体育館などがある。公共交通では地下鉄やバスが整備されており、大会時には臨時輸送やシャトルが運行されることが多い。観光客向けにはアクセス案内や見学時間が設定され、夜間ライトアップを目当てに訪れる人も多い。
運営・意義
スタジアムは主に北京市または国家レベルの関連団体が所有・運営に関わり、民間の運営会社が管理・イベント誘致を行うケースもある。建築的には21世紀の象徴的な建造物の一つとして世界的にも注目され、都市のランドマークかつ観光資源としての役割を担っている。一方で維持管理費や恒常的な活用方法の確立は課題とされ、五輪後の遺産活用(オリンピック・レガシー)の好例/教訓として国内外で議論されている。
北京国立競技場(鳥の巣)は、その独特な外観と五輪を通じた歴史的な役割により、スポーツ・文化の場としてだけでなく都市景観のアイコンとしても大きな存在感を持ち続けている。

2008年夏季オリンピック時のスタジアム内
質問と回答
Q:北京国家体育場は別名何というのですか?
A:北京国家体育場は、別名「鳥の巣」とも呼ばれています。
Q: 北京国家体育場はいつ建設されたのですか?
A: 北京国家体育場は、2008年夏季オリンピック・パラリンピックで使用するために建設されました。
Q: 北京国家体育場の建設費はいくらですか?
A:北京国家体育場の建設費は4億2,300万ドルです。
Q:北京国家体育場の近くにはどんな施設が建設される予定ですか?
A:北京国家体育場の近くには、ショッピングモールとホテルが建設される予定です。
Q: スタジアムの当初の設計から9,000席が削除された理由は?
A: 9,000席の座席は、見通しを良くするために、当初の設計から削除されました。
Q: 2008年のオリンピック後、北京国家体育場ではどのようなイベントが開催されましたか?
A: 北京国家体育場では、プレミアリーグのバーミンガム・シティと北京国安の親善試合、スーパーコッパ・イタリアーナ、2015年世界陸上競技選手権などのイベントが開催されています。
Q:今後、北京国家体育館ではどのようなイベントが開催されるのでしょうか?
A: 北京国家体育場では、2022年冬季オリンピックと2022年冬季パラリンピックが開催される予定です。
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