ヴァディヴェル(ヴァイガイ・プヤル):タミル映画の名コメディアン|経歴・代表作・受賞歴
ヴァディヴェル(ヴァイガイ・プヤル)の波乱万丈な経歴、代表作、受賞歴を一挙紹介。タミル映画界を笑顔で彩った名コメディアンの軌跡。
Vadiveluはタミル映画界を代表するコメディアンの一人で、ドタバタ喜劇と表情豊かな身体演技、短く切れのある“パンチライン”で広く知られています。脇役として数多くの映画に出演する一方で、主演級の役どころやプレイバックシンガーとしても活動し、映画約200本に出演したと言われています。
経歴と活動
映画界入り後は、主にコメディリリーフ(脇役のコメディ担当)として経験を積み、観客を惹きつける独自の間(ま)と表現で人気を確立しました。作品によっては主役級の扱いを受けることもあり、コメディ主体の作品で主演を務めたこともあります。俳優としての活動に加え、いくつかの映画で歌唱(プレイバックシンガー)を担当したこともあります。
演技スタイルと特徴
- 身体表現と顔のリアクション:大げさでわかりやすい表情や身振りが特徴で、台詞だけでなく視覚的な笑いを生む。
- キャッチフレーズ:短い決め台詞や言い回しが観客に定着し、後の世代のミームやパロディに多く引用される。
- 幅広い役柄:純粋なコメディから悲喜こもごもの脇役まで、幅広い役を演じ分ける柔軟性がある。
代表作
代表的な出演作としては以下のような作品が挙げられます。どれも観客に強い印象を残すコメディ要素を持つ作品です。
- Kaalam Maari Pochu(1996年)
- Vetri Kodi Kattu(2000年)
- Thavasi(2001年)
- Chandramukhi(2005年)
- Imsai Arasan 23m Pulikesi(2006年)
- Marudhamalai(2007年)
- Kathavarayan(2008年)
受賞歴
これらの作品における演技で、批評家や映画祭からコメディ部門の賞を受けるなど、業界内外で高い評価を獲得しています。具体的な賞は作品や年によって異なりますが、長年にわたり「ベストコメディアン」系の評価を受け続けてきました。
評価・影響
彼の台詞や身振りはタミル語圏で非常に広く認知されており、ソーシャルメディアやインターネット上では多くのミームやリミックスの素材になっています。また、後進のコメディアンにも強い影響を与え、タミル映画のコメディ表現の一端を担ってきました。
その人気から、メディアでは「ヴァイガイ・プヤル」というニックネームが付けられ、故郷マドゥライを流れるヴァイガイ川からの嵐、という意味合いで親しまれています。
近年の動向と遺産
活動のピーク期を経て、出演数は変動していますが、彼のコメディは世代を超えて愛され続けています。映画界では往年の代表作が繰り返し紹介されるほか、新世代の作品や舞台での再評価も進んでおり、タミル映画コメディの重要なアイコンとしてその名は残り続けるでしょう。
お笑い芸人の経歴
タミル映画界で最も有名なコンビ、グンダマニとセンティルと共に、サイドコメディアンとしてキャリアをスタートさせた。ヴァディヴェルのデビュー作は T.Rajendar の En Thangai Kalyani であるが、Kadhalan (1998) という映画から名優の仲間入りを果たした。
代表作に「Friends」「Bharathi Kannamma」「Vetri Kodi Kattu」「Winner」「Giri」「Thalainagaram」「Marudhamalai」「Chandramukhi」などがある。大ヒット作『Imsai Arasan 23am Pulikesi』(2006 年)では、双子の兄弟を一人二役で演じ、主役を務めました。次に主演した映画は『Indiralogathil Na Azhagappan』(2008年)で、これは大きな失敗作となった。
2011年の下院選挙でDMDKのリーダーであるヴィジャヤカントとヴァディヴェルの間で争われ、ヴィジャヤカントを激しく非難する演説で酷評された後、ライバルとその同盟が選挙に勝利してからは、2年間メディアへの出演を控えていた。映画『Tenaliraman』では一人二役を演じ、自身3作目のヒーロー映画となる。この映画は、まずまずの興行成績を収めた。
ヴァディヴェルのフィルモグラフィー
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