バンクーバー国際空港(YVR)とは:カナダBC州リッチモンドの概要・就航路線

バンクーバー国際空港(IATA: YVR, ICAO: CYVR)は、カナダのブリティッシュコロンビア州リッチモンドのシーアイランドにある公共用空港である。バンクーバーのダウンタウンから約12km(7.5マイル)離れています。バンクーバーとブリティッシュコロンビア州の他の地域に就航しています。2010年、航空機の発着回数(296,511回)および乗客数(1,680万人)で、トロント・ピアソン国際空港に次いでカナダで2番目に忙しい空港であった。

概要と立地

YVRはシーアイランドと呼ばれる人工島(フレーザー川の河口付近)に位置し、リッチモンド市の一部となっています。市中心部まで車でおよそ20〜30分、公共交通機関(Canada Line)を使えば直通で約25分とアクセスが良好です。港湾や工業地帯と近接しているため貨物輸送の拠点としての役割も担っています。

ターミナルと主な設備

  • メインターミナル:国内線、国際線、トランスボーダー(米国便)などのチェックイン、出発・到着に対応。商業施設、レストラン、ラウンジ、免税店などが揃っています。
  • サウスターミナル:一部のチャーター便や地域路線、貨物関連の運用に使用されることがあります。
  • 米国税関事前審査(U.S. Preclearance):バンクーバーは米国向け出発便に対する事前入国審査を行う空港の一つで、米国到着後の入国手続きがスムーズです。
  • バリアフリー設備、ファミリールーム、無料Wi‑Fi、医療・救護設備、多言語案内など、旅行者向けサービスが充実しています。

就航路線・航空会社

YVRは国内線のハブであるとともに、アジア、太平洋、北米、欧州への多数の国際線が発着します。直行便の例としては、東京(羽田・成田)、大阪、ソウル、上海、北京、香港、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ニューヨーク、ロンドンなどが挙げられます。主要航空会社(Air Canada、WestJet をはじめ、アジア・欧米のフルサービスキャリアや格安航空会社)が就航しています。

交通アクセス

  • 鉄道/Canada Line:スカイトレイン系のCanada Lineが空港ターミナル直結で、ダウンタウン・リッチモンド方面へ直通。運賃は距離により変動。
  • バス・シャトル:市内各地や近郊への路線バス、ホテルシャトル、長距離バスが利用可能。
  • タクシー・ライドシェア:タクシー乗り場やライドシェアピックアップポイントが指定されています。
  • レンタカー・駐車場:空港内に複数のレンタカー業者と短期・長期の駐車場を完備。

貨物・物流

YVRは貨物輸送でも重要な拠点で、国際貨物便や地域の物流需要に対応しています。農産物や鮮度を要する製品の輸送ルートとしても利用されています。

歴史・評価

YVRは長年にわたり拡張と近代化を進めてきました。利便性とデザイン、サービス面で高い評価を受けており、定期的に空港関連の賞や高評価を得ています。また、2010年当時はトロントに次ぐカナダ第2位の旅客数を記録するなど、国内有数のハブ空港としての地位を確立してきました。2020年以降は世界的なパンデミックにより旅客数が大きく変動しましたが、以降は段階的に回復しています。

利用時のポイント

  • 国際線利用時は出発の2〜3時間前、米国行きは余裕を持った到着を推奨。
  • Canada Lineは混雑時でも比較的安定している公共交通手段。荷物が多い場合はタクシーや送迎を検討。
  • 季節や時間帯による混雑(特にホリデーシーズンや夏季)に注意。

バンクーバー国際空港(YVR)は、観光・ビジネスの玄関口として充実した設備と良好な交通アクセスを備え、カナダ西海岸の主要ハブ空港として国内外の旅行者に幅広く利用されています。


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