外陰がん(外陰部がん)とは?症状・原因・診断・治療と早期発見のポイント

外陰がんの症状・原因・診断・治療と早期発見のポイントをわかりやすく解説。自覚症状や検査の目安、治療法選択まで丁寧に紹介。

著者: Leandro Alegsa

外陰がんは、体内の細胞が外陰部または外陰部で異常増殖する病気です。外陰部は、女性の生殖器の外側にある部分です。外陰部には、大陰唇と呼ばれる2枚のひだ状の皮膚があります。外陰がんは、多くの場合、大陰唇の内側の縁に発生します。がんは、後に他の部位に転移しても、必ず発生した部位の名前が付けられます。がんが膣から始まる場合、膣がんと呼ばれます。膣は産道とも呼ばれ、子宮の底と体外との間にある中空で管状の通路です。外陰がんは、早期に発見されると、治療が最も効果的です。

外陰がんの主な症状

  • かゆみ(持続することが多い)
  • 皮膚の色や形の変化(赤い斑、白い斑、硬いしこり)
  • 潰瘍や治りにくい傷、ただれ
  • 痛みや灼熱感、性交時の痛み
  • 出血や異常なおりもの(性行為とは無関係に起こることがある)
  • 外陰部に触れると分かるしこりや腫れ

これらの症状は外陰炎や皮膚疾患でも起こりますが、2週間以上続く症状や改善しない潰瘍・しこりがある場合は受診をおすすめします。

原因と危険因子

  • ヒトパピローマウイルス(HPV)感染:特に若年で発症するタイプに関連。子宮頸がんと同様にHPVが関わることがあります。
  • 高齢:外陰がんは一般に中高年(60歳代以降)に多いが、HPV関連では若年での発症もみられます。
  • 慢性皮膚疾患:白斑や硬化(例:lichen sclerosus)など長期の異常が前がん病変になることがあります。
  • 喫煙:HPV関連のリスクを高めることが知られています。
  • 免疫抑制状態:免疫力低下はがん発症のリスクとなります。

診断の流れ

  • 問診と視診・触診:症状の経過、痛みや出血の有無、皮膚の状態を確認します。
  • 組織生検(病変部の一部を採取して顕微鏡で調べる):確定診断のために必須です。病変が疑わしい場合は切除あるいは穿刺で採取します。
  • 細胞診(必要に応じて)
  • 画像検査:病期診断や転移の有無を調べるために、MRI、CT、またはPET-CTが用いられることがあります。
  • リンパ節評価:外陰がんはリンパ節転移が予後に重要なため、触診・画像検査・場合によってはセンチネルリンパ節生検が行われます。

病期(ステージ)について

病期は腫瘍の大きさ、深さ、周囲組織への浸潤、リンパ節転移、遠隔転移の有無で決まります。早期は局所に限局している状態で、進行するほど治療が難しくなり、再発や死亡率に影響します。

治療法(主な選択肢)

外陰がんの治療は病期や病変の位置、患者さんの全身状態に応じて選択されます。以下が代表的な治療法です。

  • 手術療法:根治を目指す主要治療。局所切除(病変のみ)から部分外陰切除、広範切除、必要に応じて膣や尿道周囲の切除を行います。リンパ節郭清やセンチネルリンパ節生検も重要です。
  • 放射線療法:手術で切除しきれない場合や手術が困難な症例、術後の補助療法として用いられます。化学療法と併用することもあります。
  • 化学療法:進行・転移例や放射線療法と併用して用いることがあります。単独では効果が限られることもあり、個別の病態に応じて実施されます。
  • 免疫療法・分子標的療法:一部の進行例で検討されることがあります。新しい治療法として研究が続いています。

治療の副作用と対策

  • 手術:傷の痛み、排尿障害、性的機能の変化、リンパ浮腫(リンパ節郭清後)など。術後リハビリや性機能に関する相談が重要です。
  • 放射線:皮膚炎、下着のこすれでの痛み、排便・排尿の違和感など。皮膚ケアや疼痛管理を行います。
  • 化学療法:吐き気、脱毛、骨髄抑制など。副作用症状に応じた薬物療法で対処します。

早期発見のポイントと予防

  • 自己チェック:外陰部のかゆみ、しこり、潰瘍、色や形の変化に注意。お風呂やシャワー時に鏡で確認する習慣が役立ちます。
  • 定期婦人科受診:異常を感じたら早めに婦人科を受診。定期検診で早期病変を見つけられることがあります。
  • HPVワクチン:HPV関連の外陰がんの予防に有効。ワクチン接種の適齢期や対象者については医療機関で相談してください。
  • 喫煙対策:禁煙はHPV関連がんのリスク低下に寄与します。
  • 慢性皮膚疾患の管理:白斑などの慢性疾患がある場合は定期的に診察を受け、早期治療を行うことが重要です。

受診の目安(いつ医療機関へ)

  • 外陰部のかゆみや痛みが2週間以上続くとき
  • 治らない潰瘍や出血、しこりを見つけたとき
  • 性交時に強い痛みがある場合や異常なおりものが続くとき

予後とフォローアップ

予後は発見時の病期やリンパ節転移の有無に左右されます。早期に限局している場合は治癒率が高く、術後は定期的な診察と必要に応じた画像検査で再発の早期発見を目指します。長期にわたるフォローが重要です。

最後に(受診時に伝えるとよいこと)

  • 症状の始まった時期・経過
  • 痛みの程度や性状、出血や排尿・排便の変化
  • 既往症(皮膚疾患や免疫抑制の有無)、喫煙歴
  • 最近の性生活やHPVワクチン接種歴(分かれば)

外陰がんは早期発見で治療効果が高まります。気になる症状があれば一人で悩まず、婦人科を受診してください。



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