WhatsApp(ワッツアップ)とは:Facebook所有の無料メッセージング・VoIPアプリ
WhatsApp(ワッツアップ)|Facebook傘下の無料メッセージ&VoIPアプリ。テキスト・音声・ビデオ通話、ファイル共有、エンドツーエンド暗号化で個人・ビジネスの連絡を安全に。
WhatsApp Messengerは、Facebookが所有するフリーウェアで、クロスプラットフォームのメッセージングとVoIP(Voice over IP)サービスです。テキストや音声通話に加え、ビデオ通話、画像や音声メッセージ、ドキュメント送信、連絡先共有、既読表示、位置情報の共有など、多彩な通信機能を備えています。利用者数は公開された統計で20億人以上にのぼり、個人利用だけでなく企業向けの機能も提供されています。
主な機能
- テキスト・マルチメディアメッセージ:短文のやり取りに加え、写真、動画、音声ファイル、PDFなどを送受信できます。テキストメッセージは既読や送信状況を確認可能です。
- 音声・ビデオ通話:個人間およびグループでの音声通話・ビデオ通話に対応し、Wi‑Fiやモバイル回線を使用して通話できます(通信料は利用環境に依存します)。
- グループチャット:複数人でのグループ作成や管理、管理者権限の設定、グループ通話などを行えます。
- ステータス(Stories):24時間で消える写真や動画を共有する機能があります。
- WhatsApp Web/デスクトップ:モバイル端末と同期してPCのブラウザや専用アプリからメッセージを送受信できます。
- バックアップと復元:チャット履歴は端末内やクラウド(Google Drive/iCloud)にバックアップ可能です。クラウドバックアップは設定次第で暗号化の有無が異なります。
プラットフォームと利用方法
WhatsAppのアプリは主にスマートフォン向けに設計されており、モバイル端末から起動して利用するのが基本です。モバイルアプリと同期することで、ブラウザ版やデスクトップアプリからもアクセスできます。サービスを利用する際は、消費者ユーザーが標準的な携帯電話番号を提供してアカウントを作成する必要があります(電話番号を基にユーザー識別と認証が行われます)。
セキュリティとプライバシー
WhatsAppは既定でエンドツーエンド暗号化を採用しており、送受信されるメッセージや通話の内容は送信者と受信者の端末間で暗号化され、第三者やサービス運営側が内容を読み取れないよう設計されています。暗号化にはSignalプロトコルが用いられています。ただし、チャットのクラウドバックアップやメタデータ(誰と通信したか、いつ通信したかなど)は暗号化の対象外である場合があるため、利用者は設定やバックアップの取り扱いに注意する必要があります。
WhatsAppとビジネス利用
当初WhatsAppは個人間の通信に焦点を当てていましたが、2017年9月に企業がユーザーにカスタマーサービスを提供できるビジネス向けプラットフォームの導入を発表しました。これに続き、個人事業者や中小企業向けの「WhatsApp Business」アプリや、大規模な企業向けのBusiness APIが提供され、ビジネスプロフィール、クイック返信、ラベル付け、メッセージテンプレートなどの機能で顧客対応を支援します。
歴史と所有
WhatsAppはもともと独立したスタートアップとして開発され、その後Facebook(現在はMeta)が買収して運営しています(本文冒頭のとおり、Facebookが所有)。買収以降、サービスの機能拡充や企業向け機能の追加、プライバシーに関する議論などが続いています。
利用上の注意点
- 電話番号を用いた認証のため、番号の管理に注意が必要です。
- バックアップやクラウド保存時の暗号化設定を確認してください(必要に応じてエンドツーエンド暗号化バックアップを有効化)。
- 公式以外のクライアントや非公式アプリの使用はアカウント停止のリスクやセキュリティ上の問題があるため避けるべきです。
- サービスや機能、利用規約は随時変更されるため、重要な用途で利用する前に最新情報を確認してください。
以上の特徴により、WhatsAppはシンプルで広く利用されるメッセージング/通話アプリとして定着していますが、プライバシー設定やバックアップの取り扱いなど、利用者自身が理解しておくべき点もあります。

WhatsAppでメッセージング

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