2002年フランス大統領選挙(4月21日・5月5日)|シラク対ルペンの決戦と結果

2002年フランス大統領選挙:シラク対ルペンの劇的決戦と圧勝の経緯を詳解。得票率、選挙過程、政治的影響をわかりやすく紹介。

著者: Leandro Alegsa

2002年フランス大統領選挙は、2002年4月21日と5月5日に行われたフランスにおける大統領選挙である。現職のジャック・シラク大統領は、2期目の出馬を決めた。

2002年4月21日の選挙では、共和国結集のジャック・シラクが19.9%、国民戦線のジャン=マリー・ルペンが16.9%の得票率を獲得した。両候補は第2ラウンドに進出し、その後ジャック・シラクが82.2%の得票率で楽勝した。

背景と第一次投票の「衝撃」

この選挙の最大の特徴は、第一次投票(4月21日)で有力な左派候補が上位2名に入れず、極右の候補が決戦に進出した点にある。第一回では、現職のジャック・シラクが約19.9%を獲得して首位に立ったが、第二位に立ったのは予想を覆してジャン=マリー・ルペン(国民戦線)で約16.9%だった。社会党や左派の票が分散したことにより、当時の社会党候補(元首相のリオネル・ジョスパンら)は決選投票に進めず、多くの有権者と政治勢力に衝撃を与えた。

決戦投票と「共和主義の連帯」

第一次投票の結果を受け、政界・市民社会の幅広い層から「極右候補を阻止する」ために結集する動きが起こった。主要な左派政党・中道勢力・多くの保守派も含めた「共和主義的連帯(front républicain)」が形成され、第二回投票(5月5日)では多数の有権者が極右の台頭を阻止するためにジャック・シラクへ票を投じた。

その結果、決選投票での得票はジャック・シラクが約82.2%ジャン=マリー・ルペンが約17.8%となり、歴史的な大差でシラクが再選された。

影響とその後

  • 政治的影響:第一次投票の結果はフランスの政党再編や戦略見直しを促した。左派の分裂と極右の支持拡大が注目され、各党は支持基盤の掘り起こしや候補選定の重要性を再認識することになった。
  • 市民的反応:ルペンの決選進出は大規模な市民運動や抗議を引き起こし、多くの市民が選挙に対して強い関心を示した。多様な政治勢力が反ファシズム・反差別の立場で結束する場面が見られた。
  • 政治体制への影響:シラクの圧勝は直後の国民議会選挙(6月)にも影響を与え、保守系が優位を保つ結果となった。また、大統領は選挙後にジャン=ピエール・ラファランらを首相に任命し、政権運営を続けた。
  • 長期的議論:2002年選挙はフランス社会における移民・治安・経済格差といった問題が、政治的極性を強める契機になったとして長く議論の対象となっている。

評価と教訓

2002年の大統領選挙は、フランス民主主義の脆弱さと逆に民主主義的連帯の力を同時に示した出来事だった。第一次投票での驚きの結果は選挙制度や党派間協力のあり方を問い直すきっかけとなり、以後の選挙戦略や市民運動のあり方に影響を与え続けている。

結果

第一弾
2017年4月22日

第二次審査
2017年5月6日

候補者

投票数

%

投票数

%

ジャック・シラク

5,665,855

19.88%

25,537,956

82.21%

ジャン=マリー・ルペン

4,804,713

16.86%

5,525,032

17.79%

リオネル・ジョスパン

4,610,113

16.18%

フランソワ・ベイルー

1,949,170

6.84%

Arlette Laguiller

1,630,045

5.72%

ジャン=ピエール・シュヴェヌマン

1,518,528

5.33%

Noël Mamère(ノエル・マメール

1,495,724

5.25%

オリヴィエ・ブザンセノ

1,210,562

4.25%

ジャン・サン=ジョゼ

1,204,689

4.23%

アラン・マドラン

1,113,484

3.91%

ロバート・ヒュー

960,480

3.37%

Bruno Mégret

667,026

2.34%

クリスティアン・タウビラ

660,447

2.32%

コリーヌ・ルパージュ

535,837

1.88%

クリスティン・ブータン

339,112

1.19%

ダニエル・グルックステイン

132,686

0.47%

総得票数

28,498,471

100%

31,062,988

100%



部門別一次選考結果      ジャック・シラク ジャン=マリー・ルペン リオネル・ジョスパン クリスチャン・タビラZoom
部門別一次選考結果      ジャック・シラク ジャン=マリー・ルペン リオネル・ジョスパン クリスチャン・タビラ



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