2016年のワールドシリーズは、メジャーリーグの優勝決定戦であるワールドシリーズの第112回大会で、ナショナルリーグ代表のシカゴ・カブスとアメリカンリーグのクリーブランド・インディアンスの間で争われました。シリーズは7戦までもつれ、カブスが第7戦を制して4勝3敗で優勝。カブスにとっては1908年以来となる、108年ぶりのワールドシリーズ制覇でした。

シリーズの経過(要約)

第1戦はクリーブランドの本拠地で行われ、インディアンスが6-0で勝利。先発のコーリー・クルーバーらが好投しました。第2戦はカブスが5-1で取り、シリーズは1勝1敗のタイに戻りました。続く第3戦と第4戦はシカゴのリグレー・フィールドで開催され、インディアンスがいずれも接戦をものにしてシリーズを3勝1敗とリードします(第3戦は1-0、第4戦は7-2)。

しかしカブスはここから反撃。第5戦(リグレー)を3-2で勝って流れを変えると、第6戦(クリーブランド)を9-3で制し、シリーズを振り出しに戻して第7戦へ持ち込みました。

第7戦のハイライト

決着の第7戦は激闘の末、延長10回でカブスが8-7で勝利しました。試合は序盤から両軍の投打が激しく入り乱れ、デクスター・ファウラーの先制ソロ本塁打やデビッド・ロスの6回の本塁打などカブスの攻撃が光りました。一方、ラジャイ・デイビスの8回の2点本塁打でクリーブランドが同点に追いつき、9回終了後には一時雨による中断(約17分)が入るなど劇的な展開となりました。

延長10回の表にカブスはベン・ゾブリストの決勝となるRBI二塁打などで2点を奪い、これが最後まで生きてカブスの勝利を決定。最後はマイク・モンゴメリーがリンチピンとなって最後のアウトを取り、カブスの優勝が確定しました。シリーズMVPにはベン・ゾブリストが選ばれています。

歴史的意義と余波

この勝利によりカブスは長年続いた“優勝からの長い空白”を終わらせ、シカゴの街では大規模な優勝パレードや祝賀が行われました。監督はジョー・マッデン(カブス)、対するインディアンスの監督はテリー・フランコーナで、両チームともにこのシリーズを通じて熾烈な投手戦と接戦を展開しました。

2016年ワールドシリーズは、延長戦・天候中断・劇的な逆転・個々の選手のドラマなど、MLB史に残る名勝負の一つとして語り継がれています。カブスの優勝は球史的にも象徴的な出来事であり、野球ファンに強い印象を残しました。