アウグスティヌス(オーガスティン)とは:ヒッポの教父から世界の著名人列伝

アウグスティヌスとは誰か?ヒッポの教父から世界の著名なオーガスティンたちまで、生涯と影響を丁寧に辿る決定版列伝。

著者: Leandro Alegsa

AugustineAugustin、またはラテン形の Augustini は、主に「アウグスティヌス(オーガスティン)」という人名を指します。歴史上・宗教上・現代のさまざまな人物がこの名で知られています。

  • ヒッポのアウグスティヌス(354–430) — キリスト教の教父であり神学者。北アフリカのヒッポ(現在のアルジェリア付近)の司教として活動し、『告白(Confessiones)』『神の国(De Civitate Dei)』などの著作で知られます。原罪や恩寵(恵み)の教義に与えた影響は西方教会の教理形成に大きく、後世の哲学・神学に深い足跡を残しました。聖人として祝日(没日)は8月28日です。
  • カンタベリーのアウグスティヌス(没年604) — ローマ教皇グレゴリウス1世の派遣した宣教団(グレゴリアン・ミッション)を受けて6世紀末にブリテンに派遣された修道士で、後に初代カンタベリー大司教となり、イングランド(当時のアングロ=サクソン諸王国)にローマ・カトリックの組織と典礼を根付かせる役割を果たしました。ケント王エゼルバートらの改宗に関わり、英格ランド教会の基礎を築いた人物とされます。
  • マール・オーガスティン・カンダティル(1874–1956) — インドのシロマラバル(聖トマス派)カトリック教会の指導者で、インド人として初の大司教(エルナクラム総大司教)となった人物。教区の組織化、教育・社会事業の推進、インド教会の自治拡大に寄与し、現地教会の発展に重要な役割を果たしました。
  • ノーマン・ラルフ・オーガスティン(Norman R. Augustine、1935年7月27日生) — アメリカの航空宇宙技術者・実業家。航空宇宙産業の経営者として長く活動し、マーチン・マリエッタ(Martin Marietta)などで要職を務めたほか、政府や学術機関の委員会にも参加して宇宙政策や技術開発の指導的役割を果たしました。宇宙開発の戦略的評価を行う委員会(俗に「オーガスティン委員会」)を率いたことでも知られます。
  • オーガスティンの名を持つベトナムの殉教者たち — 例として、フランス人宣教師のオーガスティン・ショフラー(Auguste Schoeffler)など、19世紀から20世紀にかけてベトナムで信仰のために殉教したカトリック信徒・宣教師が複数います。これらの殉教者はローマ・カトリック教会において列福・列聖された者もおり、ベトナム殉教者として信仰共同体で記憶されています。

このように「アウグスティヌス(オーガスティン)」という名は、古代の教父から中世・近代の宣教者、現代の学者・実業家に至るまで、さまざまな分野で著名な人物に用いられてきました。

関連ページ

  • セントオーガスティン
  • アウグスチノス派
  • オーガスティン火山
  • オーガスティン・インメルロ

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