ハロルド・ロビンソン・ブルーノ(Harold Robinson Bruno, Jr.)(1928–2011)は、アメリカの政治評論家、ジャーナリストである。
経歴と初期の活動
ブルーノは1950年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校を卒業し、在学中は同大学の新聞で、ロバート・ノバックやジーン・シャリットらとともに活動した。卒業後は米国での現場報道に進み、朝鮮戦争ではアメリカ陸軍の情報将校として従事した。のちにフルブライト・フェローシップを受け、インドへ留学して見聞を広げた。
ジャーナリストとしての歩み
1959年には、ハバナからキューバ革命を取材するなど国際的な報道にも携わった。1960年に『ニューズウィーク』誌に入社し、その後も政治報道と分析を中心に活動を続けた。1978年にABCニュースに入局し、政治部門での豊富な経験を活かして影響力のある解説者、編集者として知られるようになった。
ABCでの役割とテレビ討論会
ブルーノはABCニュースで政治ディレクターを務め、選挙や政策を巡る分析・調整に深く関わった。1992年には副大統領候補によるテレビ討論会の司会を務め、当時の候補者であったアル・ゴア、ダン・クウェイル、ジェームズ・ストックデールらの公開討論を進行した。
晩年と遺産
1999年にABCニュースを退職した後、ブルーノは公益活動にも力を入れ、National Fallen Firefighters Foundation(全米消防士財団)の会長を務め、2008年まで同財団の活動を支援した。報道界では、公正な視点と冷静な分析で多くの後進ジャーナリストに影響を与えた人物として評価されている。2011年、心房性不整脈のため死去した。