イングリッド・バーグマン Ingrid Bergman (help-info) (1915年8月29日 - 1982年8月29日)は、スウェーデンの女優。
概要
イングリッド・バーグマンは20世紀を代表する映画女優の一人で、自然体で誠実な演技と透明感のある美しさで国際的な人気を得ました。特に映画Casablanca(『カサブランカ』、1942年)での主演や、複数回のアカデミー賞受賞で広く知られています。
経歴
ストックホルムで生まれ、若い頃にストックホルムの王立劇団(Dramaten)で演技を学び、1930年代にスウェーデン映画でキャリアを開始しました。のちにアメリカへ渡りハリウッドで活動するようになり、1940年代から50年代にかけて数多くの名作に出演しました。
代表作
- Casablanca(『カサブランカ』、1942年)— 国際的なブレイク作。
- For Whom the Bell Tolls(『誰がために鐘は鳴る』、1943年)— 高い評価を受けたドラマ。
- Gaslight(『ガス灯』、1944年)— 演技が評価されアカデミー主演女優賞を受賞。
- Spellbound(1945年)、Notorious(『汚名』、1946年)— アルフレッド・ヒッチコック監督作品など。
- Anastasia(1956年)— こちらでもアカデミー主演女優賞を受賞。
- Murder on the Orient Express(1974年)— 助演でアカデミー賞を受賞。
- Autumn Sonata(1978年)— イングマール・ベルイマン監督との共演など、晩年の重要作。
受賞と評価
イングリッド・バーグマンはアカデミー賞を三度受賞しており、その確かな演技力は映画史上高く評価されています。透明感のある演技スタイルと多様な役柄を演じ分ける力量で、同時代の俳優や後続の世代からも尊敬され続けています。
私生活と論争
私生活では1960年代以前に公的な注目を浴びる出来事がありました。1950年代に映画監督のロベルト・ロッセリーニとの関係が公になり、当時のアメリカ社会では大きなスキャンダルとなりました。この時期は彼女のキャリアと評価に一時的な影響を与えましたが、やがてヨーロッパ映画での活動やハリウッド復帰を経て名声を回復しました。
子女にはジャーナリストとして知られる娘のピア・リンドストローム(Pia Lindström)と、女優・モデルとして国際的に活躍するイザベラ・ロッセリーニ(Isabella Rossellini)がいます。
晩年と死
晩年も映画や舞台で活躍を続け、1970年代から80年代にかけては再び高い評価を受けました。1982年8月29日、67歳でロンドンにて癌のため逝去しました。彼女の死は世界中で悼まれ、映画史に残る偉大な女優の一人として記憶されています。
遺産
バーグマンはその演技の誠実さと多才さにより、今日でも映画研究や俳優育成の重要な対象とされています。代表作は今なお再上映やリバイバルが行われ、後世の観客にも強い影響を与え続けています。
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