James Patrick Page OBE(ジェームス・パトリック・ペイジ OBE、1944年1月9日生まれ、イギリス・ミドルセックス州ヘストン出身)は、イギリスのギタリスト、ソングライター、プロデューサー。ロンドンのスタジオ・セッション・ギタリストとしてキャリアをスタートし、1960年代半ばには多くのレコーディングに参加して腕を磨きました。1966年から1968年まではヤードバーズのメンバーとして活動していました。このバンドが終了した後、ペイジはLed Zeppelinというバンドを結成し、バンドの中心人物として作曲、演奏、プロデュースの多くを担いました。

初期とセッション時代

ペイジは少年期からギターに親しみ、若くしてプロのスタジオ・ミュージシャンとして活動を始めました。セッションワークを通じて幅広いジャンルやテクニックを身につけ、スタジオでの録音技術や音作りにも造詣を深めていきました。これらの経験が後のバンド活動やプロデュース能力につながっています。

ヤードバーズからLed Zeppelinへ

1966–1968年のヤードバーズ在籍中、ペイジはバンドの音楽的方向性に大きな影響を与えました。ヤードバーズ解散後、1968年にロバート・プラント(ボーカル)、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース/キーボード)、ジョン・ボーナム(ドラムス)と共に新しいプロジェクトを立ち上げ、それがLed Zeppelinになりました。Led Zeppelinはブルースを基盤にしながらも、ハードロック、フォーク、民族音楽、サイケデリック要素を融合させ、重厚でダイナミックなサウンドを確立しました。ジョン・ボーナムの死(1980年)によりバンドは解散しましたが、その後もメンバーは個々に活動を続け、断続的な再結成公演も行われています。

演奏スタイルと楽器

ペイジはリフ作りの名手として知られ、「Whole Lotta Love」「Black Dog」「Kashmir」などの象徴的なリフやアレンジでロックの定番を多く生み出しました。演奏面では、ギター・ボウ(弓)を用いた独特の奏法や、ドロップDやDADGADなどの変則チューニング、オーバーダビングによるギター・レイヤーの多用で知られます。愛用ギターとしてはGibson Les PaulやFender Telecaster、Gibsonのダブルネック(EDS-1275)などが挙げられ、サウンドの幅広さと表現力に貢献しました。

プロデュースと作曲

ペイジは自身のバンドにおいてプロデューサー的役割も果たし、録音技術やサウンド作りに強いこだわりを見せました。スタジオでの多重録音、マイク配置、エフェクトの駆使により、厚みのあるギター・サウンドや雄大なアレンジを実現しました。また、多くの楽曲で作曲クレジットを持ち、伝統的なブルースやフォークのモチーフを現代ロックに再構築する才能を発揮しました。

ソロ活動と再結成、その他のプロジェクト

Led Zeppelin解散後もペイジは音楽活動を継続し、1980年代にはThe Firm(ポール・ロジャースらと)などのバンドに参加、1988年にはソロ・アルバム「Outrider」を発表するなど多彩な活動を行いました。また、2007年に行われたアーメット・エルテグン追悼コンサート(O2アリーナ)でのLed Zeppelin再結成公演など、時折大規模な再結成イベントに参加しています。こうした再集結では、当初のメンバーに代わりジェイソン・ボーナム(ジョン・ボーナムの息子)らがドラムを務めることもあります。

私生活、関心事、ボレスキンハウス

1970年代初頭から1990年代初頭まで、ペイジはボレスキンハウスを所有していました。ボレスキンハウスはかつてオカルト主義者のアレイスター・クロウリーが所有していたことで知られ、ペイジはクロウリーの魔術や神秘主義に興味を持っていたことが伝えられています。こうした関心は彼のイメージや一部の楽曲の雰囲気にも影響を与えたと見る向きがありますが、音楽面での評価は主要です。

評価と受賞

Allmusicはペイジを「ロック史上最も影響力のある重要なギタリストの一人」と評しており、その功績は世代を超えて高く評価されています。2003年にはローリングストーン誌が「The 100 Greatest Guitarists of All Time」の中で9位にランクインしました。加えて、ブラック・サバスのトニー・イオミと並んで、ペイジは史上最も偉大なリフ・ライターの一人と考えられています。ジミー・ペイジは2度ロックンロールの殿堂入りを果たしている。一度目は1992年にヤードバーズのメンバーとして、1995年にはLed Zeppelinのメンバーとして再び殿堂入りしています。

影響と遺産

ペイジの革新的なギター・サウンド、リフ作り、スタジオでの音作りの手法は、その後のハードロック、ヘヴィメタル、オルタナティヴ・ロックなど多くのミュージシャンに影響を与えました。彼の作品は今もなお新しい世代のギタリストに参照され、ロック史における重要な柱の一つとして位置づけられています。

参考:上記の評価やエピソードは多数の音楽評論・資料で取り上げられており、ペイジの多面的な活動はギタリスト、作曲家、プロデューサーとしての業績によって裏付けられています。