プリンス・フィールダー(Prince Fielder) — MLB選手のプロフィール・経歴・成績(3度のオールスター、50本塁打)
プリンス・フィールダーの詳細プロフィール、経歴、成績まとめ。3度のオールスター&50本塁打達成の強打者の軌跡を写真と成績で詳解。
プリンス・セミアン・フィールダー(Prince Semien Fielder)は、1984年5月9日カリフォルニア州オンタリオ生まれのプロ野球選手(内野手・主に一塁手、左打ち)。アメリカ大リーグ(MLB)で活躍し、2005年にメジャーデビューしました。2005年6月13日にマイナーリーグのナッシュビル・サウンズから呼び出され、ミルウォーキー・ブリュワーズでMLBデビューを果たしました。その後一旦は戦力外に近い扱いになりましたが、2005年8月17日に再招集されてピンチヒッターとして起用されシーズンを終えています。オールスターに3度選出され、2007年には50本塁打を放ち、50本塁打クラブの一員となりました。2014年から2016年まではテキサス・レンジャーズでプレーしましたが、首の故障により現役を退きました。
経歴の概要
- 下積みとドラフト:高校時代から注目され、2002年のMLBドラフトで上位指名を受けてプロ入り(ブリュワーズ傘下)。
- メジャーデビュー:2005年にマイナーから昇格してメジャーデビュー。以後、主に一塁手としてパワーある打撃で存在感を示しました。
- ミルウォーキー・ブリュワーズ(2005–2011):ここで頭角を現し、2007年の50本塁打などの大活躍でスター選手に成長しました。
- デトロイト・タイガース(2012–2013):タイガースでは主に指名打者(DH)や一塁手としてプレーし、安定した長打力を発揮しました。
- テキサス・レンジャーズ(2014–2016):大型契約で加入しましたが、2016年に首の故障(頸椎の問題)で手術を受け、その後復帰がかなわず事実上引退となりました。
特徴と成績・実績
- 打撃スタイル:早いテイクバックと強い腕の使い方から生まれる長打力が最大の武器。左打ちのパワーヒッターとして、ホームランと長打でチームに貢献しました。
- 主な実績:
- MLBオールスター出場:3回(選出は複数年)
- 2007年に50本塁打を記録(50本塁打クラブの一員)
- 父・セシル・フィールダー(Cecil Fielder)との親子記録:父も1990年に50本塁打以上を放っており、父子で50本塁打を達成した珍しい例として知られる
- 通算成績の目安:長年にわたり安定した長打力を保ち、通算で300本以上の本塁打を記録した強打者です(年度や公式記録の集計で最終数値は変動します)。
怪我と引退
後半は首の慢性的な問題(頸椎の障害)が悪化し、手術や療養を経てもプレーの継続が困難になりました。これにより2016年を最後に現役を退く決断をしました。首の故障はキャリアを終わらせる大きな要因となり、パワーヒッターとしてのピークから早めに退く形となりました。
人物・遺産
- 野球一家:父親のセシル・フィールダーもメジャーで活躍した強打者で、プリンスはその系譜を受け継いだ選手として注目を集めました。
- 影響:パワーを武器にしたプレースタイルはファンに強く印象づけられ、特にミルウォーキー時代の活躍はチーム史に残る功績となっています。
フィールダーは豪快な本塁打でファンを魅了した一方、怪我によって現役生活が短くなった選手でもあります。引退後も父子での功績や、若い世代への影響は評価され続けています。
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