ロナルド・デビッド・"ロニー"・ウッド(Ronald David "Ronnie" Wood、1947年6月1日生まれ)は、イギリスのロックギタリスト、ベーシストであり、ザ・ローリング・ストーンズの長年にわたるメンバーとして広く知られています。ストーンズには1975年のワールド・ツアーにツアー・ギタリストとして参加したのが端緒で、1976年2月にフルタイムのメンバーとなって以来、バンドのレコーディングや世界ツアーに継続的に参加しています。ローリング・ストーンズ加入以前は、1969年から1975年までイギリスのロックバンド、フェイセズのギタリストとして活躍し、また1967年から1969年までは、ジェフ・ベック・グループでベース・ギタリストを務めました。
初期とキャリアの流れ
ロニー・ウッドは1960年代から英国ロック・シーンの中心人物として活動を続け、複数の重要なバンドで演奏経験を積みました。フェイセズではリズムギターとリードギターを柔軟に使い分け、ロッド・スチュワートらと共にバンドの音楽性を支えました。ローリング・ストーンズ加入後は、ミック・ジャガーやキース・リチャーズと共演し、ストーンズのライブ・サウンドに欠かせない存在となっています。
音楽的特徴とソロ活動
ウッドは、リズム、リード、スライドなど多様なギター奏法をこなし、ブルースやロック、R&Bの要素を取り入れた演奏で知られています。ギターだけでなくベースやハーモニカを演奏することもあり、コーラスやソングライティングでもバンドに貢献してきました。ストーンズ以外にもソロ・アーティストとして精力的に活動し、1974年以降はソロ名義でスタジオ/ライブ/コンピレーションを含む作品を発表しています(代表作には1974年の『I've Got My Own Album to Do』などがあります)。また、セッションワークや他のミュージシャンとのコラボレーションにも多数参加しています。
画家としての活動
ウッドは音楽活動と並行して画家としても知られ、1960年代初頭にイーリング・アート・カレッジで訓練を受けました。ロックンロールや人物像、抽象的モチーフを題材にした作品を多数制作し、絵画やプリントは世界各地のギャラリーで展示されてきました。ロンドンにあるアートギャラリー「Scream」はウッドと彼の息子たちが共同経営しており、衣料品ブランドの「Liberty & Co.」がウッドのアートを使った生地で服を制作するなど、その作品は商業的にも広く用いられています。
受賞・栄誉と評価
ロニー・ウッドは、ローリング・ストーンズのメンバーとして1989年にロックの殿堂入りを果たしました。長年にわたるツアー活動やレコーディングへの貢献を通じて、ロック界で高い評価を受けており、その人柄やステージでの存在感は多くのファンや同業者から尊敬されています。
私生活と遺産
私生活では波乱もありますが、公私ともに音楽とアートに深く根ざした生活を続けています。ウッドのキャリアは数十年にわたり、複数の世代に影響を与えたことから、ギタリスト・画家としての二面性を持つアーティストとして音楽史・文化史における特別な位置を占めています。現在も演奏や創作活動を続け、世界中の観客に向けて作品を発表し続けています。