本文へ移動

本庶佑|PD-1発見と2018年ノーベル生理学・医学賞の日本人免疫学者

本庶佑は、PD-1をはじめとする免疫調節因子の発見で知られる日本の免疫学者である。その研究は免疫チェックポイント阻害によるがん治療につながり、2018年ノーベル生理学・医学賞の共同受賞に至った。

本庶佑(1942年生まれ)は、日本の免疫学者である。研究室での発見は、免疫調節に関する現代的な理解を大きく変え、新しい種類のがん治療を可能にした。本庶は、免疫細胞の情報伝達や変異を制御する複数の分子を同定した。なかでも代表的なのが、プログラム細胞死タンパク質1(PD-1)として知られるタンパク質である。その研究は、サイトカイン、抗体を多様化させる酵素、免疫応答を抑制する阻害性受容体に関する基礎研究に及ぶ。

画像ギャラリー

7 画像

主な発見

本庶とその共同研究者らは、免疫学および医学で広く引用される、複数の重要な知見をもたらした。主な貢献には以下がある。

  • リガンドとの結合時に免疫活性を低下させる、T細胞上の阻害性受容体PD-1の同定と命名。
  • Tヘルパー細胞の機能を規定し、抗体産生やアレルギー反応に影響を及ぼすインターロイキン4(IL-4)およびインターロイキン5(IL-5)などのサイトカインの発見と性質の解明。
  • 抗体の多様性を生み出す体細胞超変異とクラススイッチ組換えに不可欠な酵素、活性化誘導シチジンデアミナーゼ(AID)の発見。

発見の相互関係

これらの発見は、免疫調節の異なる層を明らかにしている。IL-4やIL-5のようなサイトカインは、免疫細胞の発達と挙動を導くシグナル伝達タンパク質である。AIDはB細胞内で働く分子装置であり、病原体をよりよく認識できるよう、抗体遺伝子を意図的に変化させる。PD-1はT細胞上で、過度の炎症や自己免疫を防ぐために免疫活性化を制限するチェックポイントとして機能する。こうした調節因子は、免疫系が有効な防御と自己制御をどのように両立させるかを説明する。

がん治療への影響

PD-1の同定は、いわゆる免疫チェックポイント阻害、すなわち抗腫瘍T細胞を解放するために抑制性シグナルを治療的に遮断するという考え方の基礎を与えた。この概念を薬剤へと応用した結果、新たな種類の免疫療法が生まれ、複数のがんで長期にわたる寛解をもたらしている。世界各地の複数の研究チームと製薬分野の取り組みにより開発されたこれらの治療は、基礎生物学における分子レベルの発見が、臨床を変革するアプローチになり得ることを示している。

評価と影響

本庶の貢献は、主要な科学団体や賞によって評価されてきた。国際的なアカデミーの会員に選出され、2018年には、がん免疫療法につながる発見により、ジェームズ・P・アリソンとノーベル生理学・医学賞を共同受賞した。科学団体への所属に関する詳細はアカデミーのプロフィールで確認でき、ノーベル賞での評価はノーベル賞の授賞理由に要約されている。

受賞にとどまらず、本庶の研究は自己免疫、感染症、治療法設計に関する研究に影響を与え続けている。その発見は免疫学の講義における基礎であり、免疫応答をより精密に調節する方法を探る現在進行中の研究でも重要な位置を占める。その研究が残した実践的・概念的な遺産は、分子生物学、トランスレーショナル研究、臨床医学が密接に関わり合うことを示している。

著者

AlegsaOnline.com 本庶佑|PD-1発見と2018年ノーベル生理学・医学賞の日本人免疫学者

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/131612

共有