¡Tré!|Green Dayの2012年三部作を締めくくる3作目のアルバム
¡Tré!はGreen Dayが2012年に発表した三部作の第3作で、同年12月7日に発売された。パンクの勢いとメロディアスな編曲を併せ持ち、意欲的な3枚連続リリースを締めくくった。
¡Tré!は、アメリカのロックバンドGreen Dayによる11作目のスタジオ・アルバムである。2012年12月7日に発売され、同年の前半に発表された¡Uno!、続く¡Dos!とともに構成される3部作を完成させた。タイトルは逆さの感嘆符を含む独特の表記で、数字の3を意味するスペイン語の「tres」を思わせると同時に、ドラマーのトレ・クールの名前も響かせており、三部作の最終章であることを示している。
画像ギャラリー
1 画像音楽的特徴と制作
¡Tré!は、前作群に見られた勢いのある簡潔なソングライティングを引き継いでいる。アルバムには、高速なパンクやポップ・パンクの要素に加え、より広がりのあるメロディアスなアレンジ、さらに時折ピアノやオーケストラ風の響きも取り入れられている。3部作は同じ創作期間に録音され、プロデュースにはGreen Dayに長年の協力者ロブ・カヴァロが加わった。主要メンバーは、ビリー・ジョー・アームストロング(ボーカル、ギター)、マイク・ダーント(ベース)、トレ・クール(ドラム)で、ツアーやスタジオのミュージシャンによる追加参加もある。
収録曲とシングル
本作にはシングル「X-Kid」が収録されており、内省的な歌詞と推進力のあるコーラスで注目を集めた。全体として曲順は、即効性の高い楽曲と、よりゆるやかで質感のある楽曲のあいだを行き来する構成になっている。聴き手の間では、アルバム全体を通してアンセム的なコーラスと個人的な主題が混ざり合っている点が指摘されている。
背景と制作の経緯
この三部作は、数か月のあいだに3枚のスタジオ・アルバムを順次発表するという、かなり異例のリリース戦略だった。これはバンドが旺盛な作曲期間を迎えていたことから生まれたもので、複数の音楽的アイデアを1枚の2枚組アルバムにまとめるのではなく、それぞれ別の作品として提示することを意図していた。批評家やファンのあいだでは、この形式が素材に最も適していたのか議論があったが、長年にわたって録音を続けてきたGreen Dayが、商業面でも芸術面でもリスクを取ろうとした姿勢を示すものだった。
評価と商業的成績
発売時、¡Tré!は全米Billboard 200で13位に初登場し、初週の米国売上は約58,000枚と報じられた。評価は賛否が分かれる傾向から好意的なものまで幅があり、ソングライティングやプロダクションのいくつかの場面は称賛された一方で、バンドの代表作と比べるとまとまりに欠けるという見方もあった。それでも本作はGreen Dayの作品群における意欲的な章を締めくくり、その後は三部作を支えるツアーが行われた。
注目点と位置づけ
- ¡Tré!は、¡Uno!から始まり、¡Dos!へ続く三部作構想の第3作として広く位置づけられている。
- アルバム・タイトルは、数字の3への言及であると同時に、ドラマーのトレ・クールへの呼びかけも兼ねている。
- Green Dayの最強作と一様にみなされるわけではないが、¡Tré!を含む三部作は、バンドにとって多作と実験の時期を示す作品群である。
Green Dayの後期カタログをたどる聴き手にとって、¡Tré!はおなじみのパンクのルーツと、より広い音響表現への試みを併せ持つアルバムであり、野心的な3枚構成プロジェクトの余韻であると同時に、2010年代におけるバンドの作曲の変化を切り取った一枚でもある。
パンク・ロック
著者
AlegsaOnline.com ¡Tré!|Green Dayの2012年三部作を締めくくる3作目のアルバム Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/133360