ブレイキング・アウェイは、1979年のアメリカのコメディドラマ映画です。監督はピーター・イエーツ。配給は20世紀フォックス。脚本はスティーヴ・テシックが手掛け、地方色豊かな青春群像と自転車レースを通して成長と階級意識を描いた作品として高く評価されました。

あらすじ

舞台はインディアナ州ブルーミントン。主人公デイヴ(地元の青年)は地元の石切り職人(cutters)の家族に育ち、名門大学の学生たちを羨望と反発の入り混じった感情で見つめている。デイヴはイタリアの自転車チームに憧れ、自らも地域の伝統的な自転車レース「リトル500」に挑戦することを決める。友人たちとともに準備を進める中で、アイデンティティや友情、家族との確執、階級差による軋轢といった問題と向き合っていく。

キャスト

  • デニス・クリストファー — デイヴ(主人公)
  • デニス・クエイド — マイク(デイヴの友人)
  • ダニエル・スターン — シリル(友人)
  • ジャッキー・アール・ヘイリー — ムーチャー(友人)
  • ポール・ドゥーリー — レイ(デイヴの父)
  • バーバラ・バリー — ドロシー(デイヴの母)

製作・背景

脚本のスティーヴ・テシックは、地元コミュニティと大学生の関係や自転車レースの雰囲気を作品に取り入れ、リアリティのある群像劇を作り上げました。撮影は実際の「リトル500」が開催される地域の雰囲気を生かして行われ、地域社会の細やかな描写が作品の魅力となっています。音楽は映画のテンポと青春の高揚感を支える重要な要素になっています。

評価・興行

公開当時、作品は批評家から好意的に受け止められ、特に主演の演技と脚本の完成度が高く評価されました。商業的にも成功を収め、後にテレビシリーズ化(1980年)されましたが、そちらは長続きしませんでした。

受賞歴(主なもの)

  • 1980年(第52回アカデミー賞) — 脚本賞(最優秀脚本賞)を受賞(スティーヴ・テシック)
  • 同アカデミー賞では他に4部門にノミネート:作品賞、監督賞(ピーター・イエーツ)、主演男優賞(デニス・クリストファー)、助演女優賞(バーバラ・バリー)

テーマと影響

本作は「青春映画」や「スポーツ映画」の枠を越え、階級意識や地方と学園文化の対立、若者の自己探求といった普遍的テーマを織り込んでいます。主人公たちの葛藤と友情の描写は多くの観客の共感を呼び、現在でも1970年代の代表的な青春映画の一つとして語られます。

備考

  • 1979年公開。テレビシリーズ化(1980年)あり(短命)
  • 現代でもDVDや配信で視聴できる機会があり、定期的に再評価される作品です。