概要

ゴーストバスターズ(2016年)は、一部地域では『Ghostbusters: Answer the Call』として宣伝されたこともある、長く続くシリーズを再始動させた超常現象コメディである。ポール・フェイグが監督し、ニューヨーク市で活動する超常現象調査チームという基本設定を、新しいチームと現代的な空気感で再構成した。2016年6月に公開され、1980年代に知られる人気作品を現代の観客向けに刷新しようとした、主要スタジオによる大きな試みだった。

キャストと登場人物

中心となるアンサンブルは女性主体で、メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズがゴーストを追う主要チームを演じ、助演としてクリス・ヘムズワースがチームのアシスタント役を務めた。脚本は職場コメディ的な関係性を重視し、旧作の登場人物をそのままなぞるよりも、出演者それぞれの持ち味を生かすことに重点を置いていた。

制作と創作上の方針

2016年版は、1984年のオリジナルの直接的な続編ではなく、独立したリブートとして企画された。現代的な特殊効果と大がかりなコメディ場面を組み合わせることを目指し、シリーズにある幽霊的な要素へのオマージュと、キャラクター主導の新しいユーモアの両立を狙った。制作にはコメディ脚本の経験を持つ人材や、実績あるメインストリームのプロデューサーが集められ、撮影とポストプロダクションは通常のスタジオ作品と同様の進行で行われた。宣伝では、キャストと映像効果の双方が強調された。

評価と論争

公開後の評価は賛否が分かれた。一部の批評家は演技やいくつかの笑いの場面を高く評価した一方、脚本のまとまりの弱さや、リブートというアプローチ自体を分かれやすいものだと見る意見もあった。宣伝期間にはオンライン上で強い反発が起こり、その一部は女性主演による再始動への敵意や性差別によって生じたものだとして広く批判された。商業面では、興行成績は業界の一部が想定していた水準を下回り、その結果はスタジオの今後の展開判断にも影響した。

その後の展開とシリーズへの影響

この作品がすぐに続編シリーズを立ち上げることはなく、のちにスタジオは方針を転換して、『Ghostbusters: Afterlife』(2021年)では元の連続性へ戻った。2016年版は、親しまれた作品を新しい創作方針で再定義しようとした点、またファン文化、旧来の題材のリブート、主流ジャンルコメディにおける表象をめぐる議論を呼んだ点で、今なお注目される。

主な特徴

  • 男性中心だった役割を、女性アンサンブルが担う主流シリーズのリブート例である。
  • 宣伝、オンラインコミュニティ、映画批評の関係について議論を促した。
  • 商業面と批評面の結果が割れたことは、象徴的な題材を新しい観客向けに更新する際のリスクを示している。

ジャンルやシリーズ史の文脈を知るには、より広い超常現象コメディというジャンルや、ほかの『ゴーストバスターズ』作品の項目も参照するとよい。