以下は、太平洋のハリケーンシーズンの一覧である。いずれも、東太平洋では5月15日、中部太平洋では6月1日にそれぞれの年で始まります。そして、11月30日に終了します。これらの日付は、通常、東太平洋で熱帯低気圧が形成される時期を反映したもので、海面水温や大気の状態がハリケーン発生に適した季節にあたります。
1960年代に衛星時代が始まる以前は、東太平洋のハリケーンのデータは極めて信頼性が低い。東太平洋の嵐の多くは、初期段階で海上を西へ進むため陸地への脅威とはならないことが多いが、メキシコ西岸や中央太平洋域(ハワイ周辺)に接近・上陸する事例も存在します。
基本的な区分と監視機関
- 東太平洋(Eastern Pacific):一般的に北緯または赤道付近のアメリカ大陸沿岸から西へ約140°Wまでを含む海域。公式シーズン開始は5月15、終了は11月30。主にアメリカ国立ハリケーンセンター(NHC)が監視を行います。
- 中部太平洋(Central Pacific):おおむね140°Wから国際日付変更線(180°)までの海域。公式シーズン開始は6月1、終了は11月30。中央太平洋ハリケーンセンター(CPHC)が担当します。
季節性と気候因子
- 発生のピークは夏〜秋で、一般に8月から9月にかけてが最も活発です。
- 主な要因としては海面水温の上昇、垂直風切変の低下、そして収束帯(ITCZ)の位置が挙げられます。
- エルニーニョ・南方振動(ENSO)の状態が活動に大きく影響します。一般にエルニーニョ期は東・中部太平洋での発生が増え、ラニーニャ期は減少する傾向があります。
歴史と観測の進展
衛星観測が本格化する1960年代以前は、船舶や沿岸の気象観測に依存していたため、海上で発生して陸地に達しない嵐は記録されにくく、統計は不完全でした。衛星時代以降は、低気圧の検出・追跡が飛躍的に向上し、強さや経路の把握が可能になりました。
近年は再解析プロジェクトや衛星データの長期保存により、過去の記録の見直しや気候変動との関係の研究が進められています。
影響と備え
- 東太平洋の多くの嵐は洋上を移動して大きな被害をもたらさない場合が多いものの、沿岸域では高波、暴風、集中豪雨による浸水や土砂災害が発生し得ます。特にメキシコ西岸や中央アメリカ沿岸、ハワイ近海は注意が必要です。
- 最新の進路予報・警報はNHCやCPHCの発表を確認してください。早めの避難計画と緊急用品の準備が重要です。
補足
- 公式の“シーズン”開始・終了日は観測上の便宜的な区切りであり、シーズン外に発生することも稀にあります。
- 学術的・防災的には、各年ごとの活動度、海面水温の異常、ENSOの影響などを総合して評価されます。