イタリア共和国功労勲章とは:概要・等級・授与基準とバッジの意匠

イタリア共和国功労勲章の歴史・等級・授与基準とバッジ意匠を写真付きで詳解。授与手続きや年齢要件、階級別リボンもわかりやすく紹介。

著者: Leandro Alegsa

イタリア共和国功労勲章(Ordine al Merito della Repubblica Italiana)は、1951年に創設された現代イタリア共和国の最高位の勲章であり、国家や社会に対する顕著な功績を称えるために授与されます。受賞理由は多岐にわたり、文学・芸術・科学・産業・商業・公務・慈善活動や、人道的・社会的貢献、あるいは民間・軍務における長年の顕著な奉仕などが対象となります。外国人に対しては名誉的に授与されることもあります。

バッジ(意匠)

2001年に意匠が改訂されたバッジは、表面と裏面にそれぞれ象徴的な刻印があります。表面には中央の紋章(国章)を囲む形でイタリア語でAl Merito della Repubblicaと記され、裏面にはイタリアの象徴である塔冠をかぶった女性像(Italia turrita)の頭部を囲むようにラテン語でPatriæ Unitati(「国の統合」)とCivium Libertati(「市民の自由」)の文言が配されています。各等級に応じてバッジの大きさ、エナメルの有無、銀・金の材料や佩用方法(胸章、首から掛けるタイプ、肩から掛ける帯など)が異なり、対応するリボンが付与されます。

等級

この勲章には一般的に次の等級が設けられています。典型的には5等級の体系に加えて、国家元首向けの襟飾(コラーレ)を含める形で「6つの学位」として扱われることが多く、記録は(2020年6月2日までの番号が記載されています)。代表的な等級は以下の通りです:

  • 騎士(Cavaliere) — 基本等級。初めての授与は通常ここから始まります。
  • 准士官/オフィチエーレ(Ufficiale) — 騎士より上位。
  • コマンダトーレ/コマンダー(Commendatore) — 更に上位で、首に掛ける佩用が認められることが多い等級です。
  • グランデ・ウッフィチャーレ/大官(Grande Ufficiale) — 高位の等級で、胸章(星章)を伴う場合があります。
  • 騎士大十字(Cavaliere di Gran Croce) — 最上位の常設等級で、肩から掛ける帯(サッシュ)と胸の星章を着用します。
  • 襟付き騎士大十字(コラーレ) — 通常は国家元首に授与される特別級で、首に掛ける襟飾(collare)が特徴です。

授与の手続きと基準

勲章は、閣僚理事会(内閣)の長である閣僚理事会議長の推薦を受け、イタリア共和国大統領が政令(大統領令)で授与します。通常は初めての授与時に騎士以上の階級から始まることは稀で、段階的に上位等級へと昇進していきます。年齢要件としては原則として35歳以上とされることが一般的ですが、特別な功績が認められる場合には例外もあり得ます。

授与対象はイタリア国民に限らず、外国の公人・文化人・経済人などにも授与されます。提案は各省庁、在外公館、あるいは特定の審査機関などから行われ、最終的には大統領の勲章に関する決定により承認されます。

佩用とプロトコル

等級ごとに佩用方法が定められており、一般的には以下のようになります:騎士は胸に小さなバッジを着け、オフィチエーレはリボンにロゼットを付ける、コマンダトーレは首から掛けるタイプ、グランデ・ウッフィチャーレは首掛けに加えて胸の星章、騎士大十字は肩のサッシュ(帯)と胸の星章を着用します。襟付き大十字(コラーレ)は首周りの装飾として着用され、国家元首の礼装的な地位を示します。なお具体的な着用法や礼儀は外交・国家行事において厳格に運用されます。

最後に、襟付き騎士大十字章は、国家元首にのみ授与される特別の形式であり、国家間の公式儀礼や国賓訪問などで授与されることが多いのが特徴です。



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