ポール・ローマー―経済学者・内生的成長理論家・ノーベル賞受賞者
米国の経済学者ポール・ローマーは内生的成長理論を発展させ、2018年のノーベル経済学賞を受賞した。世界銀行のチーフ・エコノミストを務め、チャーターシティなどの政策構想も提唱した。
ポール・マイケル・ローマー(1955年11月7日生まれ)は、長期的な経済成長におけるアイデアと技術変化の役割を理論的に定式化したことで最もよく知られるアメリカの経済学者である。彼は、知識、人的資本、研究への投資が持続的な生産性拡大を促す原動力であることを重視する内生的成長理論の枠組みを発展させた。成長理論への貢献により、2018年にウィリアム・ノードハウスとノーベル経済学賞を共同受賞した。
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3 画像主要な貢献と概念
ローマーは、知識やアイデアを非競合的な財として扱うモデルを提示した。つまり、ひとたび創出された知識やアイデアは、枯渇することなく多数の人々が利用できる。この特性により、経済全体の水準で規模に関する収穫逓増が可能となり、政策、知的財産、研究へのインセンティブが長期的成長をどのように形作るかを説明する仕組みが示される。彼の研究の主要な論点には、以下が含まれる。
- 内生的技術変化:イノベーションは外生的な力ではなく、経済的な意思決定とインセンティブから生じる。
- アイデアの役割:研究と人的資本の蓄積は、生産性を高める波及効果を生み出す。
- イノベーションと知識の普及にとって、制度と市場インセンティブが重要であること。
経歴、受賞と社会的活動
ローマーはマサチューセッツ工科大学で博士号を取得し、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスなどで教職を務めた。世界銀行ではチーフ・エコノミスト兼上級副総裁を務めたが、同行の報告書に関する発言をめぐる内部対立のなか、2018年1月に辞任した。2018年にノーベル経済学賞を受賞し、授賞理由では技術変化をマクロ経済分析へ統合した研究が評価された。
政策構想と影響
形式理論にとどまらず、ローマーは開発を加速する実践的な改革も提唱した。その一つが「チャーターシティ」の構想であり、投資と制度的学習を促すため、異なる統治規則をもつ新たな都市管轄区域を創設することを想定する。彼の研究と提言は、特許、都市政策、ならびに政府がイノベーション主導の成長をいかに促進できるかをめぐる学術的議論に影響を与えている。
関連資料と背景
生涯と業績については経歴の概要、2018年ノーベル賞の発表、NYUスターンでの所属を参照。また、父ロイ・ローマーなど家族に関する背景、および世界銀行在職時の論評も参照されたい。
著者
AlegsaOnline.com ポール・ローマー―経済学者・内生的成長理論家・ノーベル賞受賞者 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/144002