英国国鉄DP2、正式にはDiesel Prototype number 2は、1962年に完成した実験用のType 4幹線用ディーゼル電気機関車である。English ElectricがVulcan Foundryで製造し、英国鉄道局(BR)に対して、高出力の単一エンジン配置を示すデモンストレーター兼試験台として計画された。外観は同時代のClass 55 Delticに似ていたが、内部配置や冷却系は異なる、別個の機械であった。

設計と技術的特徴

DP2は、Deltic量産機で用いられた一般的な車体形状を共有し、長いボンネットを持つ英国幹線用の外観を採用していた。DP2に用いられた車体は、しばしばその系列で後期に製作された車体の一つと説明される。ただし、目に見える点でもいくつか違いがあった。機関車の一端には、大容量の冷却装置を収めるための大きな側面ラジエーター開口部が設けられ、屋根上には、双発Delticに見られる4基の対称配置ファンではなく、中央のファンが1基だけ備えられていた。内部には、単一の高出力English Electric製ディーゼルエンジンと電気式伝達装置、そしてCo-Co台車が組み合わされており、この構成は後のType 4設計を先取りするものだった。

目的と開発

DP2の主目的は、単一エンジンのType 4でも幹線運用に必要な出力と信頼性を満たせることをBRに示し、双発のClass 55系に代わる選択肢を提示することにあった。Delticと同じ生産ラインで作られ、見た目も似ていたが、量産計画の第一号ではなく、あくまで独立した試作機である。側面に見える改造、とくに目立つラジエーター通風口、そして簡略化された屋根上配置は、単一原動機に必要な熱的・機械的条件に合わせた実用的な判断だった。

運用と影響

完成後、DP2はBRの路線で試運転と評価を受け、実際の運転条件下で性能、冷却、保守性が調べられた。DP2自体が量産形式になることはなかったが、設計と試験から得られた知見は、後の量産Type 4機関車の仕様と製造に直接影響した。とりわけ、単一エンジンの考え方と多くの部品選定は、その後のClass 50機関車の形成に役立ち、1960年代後半から1970年代にかけてBRの動力車群の重要な一角を占めることになった。

識別点と評価

  • 試作区分:Diesel Prototype number 2(DP2)。実験的デモンストレーターとして製作された。
  • Class 55 Delticの外形に視覚的な類似はあるが、冷却系と屋根上配置は明確に異なる。
  • 当時一般的だった双発設計の代替として、単一高出力エンジン配置を試験した。
  • 量産Type 4、特にClass 50系へ向かう技術的な踏み石として機能した。

DP2は、20世紀中葉の試行錯誤を示す例として、英国のディーゼル機関車史の中で重要な位置を占める。既存の双発方式と、その後に定着する信頼性の高い単一高出力機関車との間をつないだ存在だった。量産形式ではなかったものの、試作機としての役割は、English ElectricやVulcan Foundryのような製造側が、大口発注向けの設計を固める前に専用のデモ機を用いて改良を重ねていたことを示している。Delticとの差異、特に大きなラジエーター通風口と屋根上のファン1基は、模型製作者や研究者が試作機と量産機のType 4を見分ける際の手がかりとなっている。