2020年6月21日の金環日食:観測範囲と安全な観察方法
2020年6月21日の金環日食では、アフリカ、南アジア、東アジアの狭い経路で短時間の「火の輪」が見られた。最大食では金環状態が約38秒間続いた。
2020年6月21日、月が地球と太陽の間を通過したものの太陽面を完全には覆わなかったため、金環日食が発生した。狭い中心経路上の観測者には、太陽が明るい輪、すなわち「火の輪」として見え、より広い地域では部分日食が観測された。この現象は北半球の6月の夏至と重なり、暦の上でも注目を集めた。
画像ギャラリー
3 画像概要と可視範囲
金環帯の中心経路は中央アフリカの一部、アラビア半島、南アジアを横切り、その後、東アジアと西太平洋へ進んだ。この狭い経路の外側でも、周辺の広範な国々で部分日食が見られた。太陽が輪のように見える最大食の時間は比較的短く、最大食地点での金環状態はおよそ38秒間続いた。
金環日食となる仕組み
金環日食は、月が楕円軌道上で地球から最も遠い地点である遠地点の近くにあるときに起こる。このとき月の見かけの直径は太陽より小さくなる。月は太陽面を完全には覆わないため、太陽の外縁が明るい輪として残る。この点が、月が短時間ながら太陽を完全に隠す皆既日食との違いである。
観察と安全
- 認定された太陽観察用フィルターまたは日食グラスを使わずに、太陽を直接見てはならない。恒久的な眼の損傷を招くおそれがある。
- ピンホール投影器、あるいは適切なフィルターを装着した望遠鏡や双眼鏡など、間接的な観察方法を用いる。
- 金環状態でも明るい輪は残るため、保護具なしでの観察は危険である。皆既状態とは異なり、肉眼で安全に観察できる時間はない。
科学的・文化的な注記
金環日食を含む日食は、太陽周縁減光の研究、機器の試験、天文学への一般の関心を高める機会となる。また多くの社会で文化的な意義をもち、協調した観測や普及活動の契機にもなる。2020年の現象に関する追加情報や記録画像については、関連資料を参照。
短時間の現象ではあったが、2020年6月21日の金環日食は、予測可能で繰り返される日食のパターンを生む、太陽と月の継続的な運動の一部であった。天文学的な関心と季節的な時期が組み合わさったことで、可視地域の専門観測者と一般の人々の双方にとって注目すべき現象となった。
著者
AlegsaOnline.com 2020年6月21日の金環日食:観測範囲と安全な観察方法 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/145873