『グラウンドスターの陰謀』(1972年映画)
1972年のSFアクションスリラー。ラモント・ジョンソン監督、L・P・デイヴィスの小説『The Alien』を映画化し、ジョージ・ペパードとマイケル・サラザンが出演。記憶、アイデンティティ、政治的不信を描く。
概要
『グラウンドスターの陰謀』は、ラモント・ジョンソンが監督し、L・P・デイヴィスの1968年の小説『The Alien』を原作とする、1972年のカナダ=アメリカ合作SFアクションスリラー映画である。主演はジョージ・ペパード、マイケル・サラザン、クリスティン・ベルフォード、クリフ・ポッツ。ユニバーサル・ピクチャーズ配給で、1970年代初頭のパラノイア・ドラマに典型的な、スパイ要素、企業内の思惑、思弁的SFを組み合わせている。
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1 画像あらすじ
物語の中心にいるのは、工業施設の廃墟で発見された正体不明の男で、ほとんど記憶を失っている。彼の不確かな過去、施設破壊の経緯、複数の機関の利害が絡み合い、地方の謎は国家安全保障の問題へと発展する。捜査官たちは、その男が無実の被害者なのか、スパイなのか、あるいはより大きな計画の駒なのかを追う。記憶とアイデンティティをめぐる真相が、派手な特撮に頼らず緊張感を高めていく。
製作とキャスト
デイヴィスの小説を映画化した本作では、脚本と演出が雰囲気づくり、尋問の場面、登場人物同士の張りつめた関係に重点を置いている。キャストはペパードが牽引し、マイケル・サラザンとクリスティン・ベルフォードがそれを支え、クリフ・ポッツも印象的な役どころを担う。作品は当時らしい国際合作であり、カナダでのロケとアメリカの資金調達・配給を組み合わせている。
主題と作風
- アイデンティティと記憶: 記憶が責任や自己をどのように形づくるかを探る。
- 不信と統制: 競合する組織や影のある思惑が、冷戦期の不安を映し出す。
- ジャンルの混合: SF的な発想に、スリラーのテンポとアクション場面が結びついている。
評価とその後
公開当時、本作は演技と雰囲気のある緊張感で注目を集め、陰謀と制度への不信を主題とする1970年代映画の流れの中に位置づけられる。大衆的な古典作ではないものの、思弁的な要素を持つ人物中心のスリラーを好む観客や、主要キャストのファンにとって関心の高い作品であり続けている。
特筆点
『グラウンドスターの陰謀』は、L・P・デイヴィスの小説を、露骨なSFスペクタクルよりも心理的サスペンスを重視する映画へと翻案した作品としてしばしば言及される。1970年代初頭の政治的・映画的文脈に置かれることで、監視、記憶喪失、そしてつかみどころのない真実という主題に特有の響きを与えている。
著者
AlegsaOnline.com 『グラウンドスターの陰謀』(1972年映画) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/146616