『ザ・プロテクター』(1985年映画) 解説と評価
1985年の香港・アメリカ合作アクション映画『ザ・プロテクター』は、ジェームズ・グリッケンハウス監督、ジャッキー・チェンとダニー・アイエロ主演。創作上の対立や複数版、米国での不振でも知られる。
概要
The Protector は、ジェームズ・グリッケンハウスが監督し、小さな役でも出演している1985年の香港・アメリカ合作アクション犯罪映画である。香港のアクションスターであるジャッキー・チェンと、アメリカの個性派俳優ダニー・アイエロを組み合わせ、武術アクションの見せ場とニューヨークを舞台にした犯罪ドラマを融合させることを狙った。アメリカでの配給はワーナー・ブラザースが担当した。
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1 画像キャストと制作
主な出演者には、ジャッキー・チェン、ダニー・アイエロ、ムーン・リー、ロイ・チョウ、ベッキー・アン・ベイカー、サリー・イェーが含まれる。制作では香港とアメリカ双方のスタッフや関係者が集まり、作業の進め方や優先点の違いが表面化した。この作品は、アメリカ側の観客にチェンを印象づけつつ、アメリカの警察ものやギャングものの要素を残すことを目指していた。
版の違いと創作上の対立
制作中および完成後には、作風、編集、言語をめぐって意見の対立が生じた。自らスタントを設計し実演することで知られるチェンは、よりアクション重視の見せ方を好んだが、アメリカ版の編集ではドラマ性の強い筋立てや台詞が前面に出された。その結果、複数の版が流通し、テンポや格闘シーンの振り付けに違いが見られた。こうした分岐は、ジャンル映画における国境をまたぐ共同制作を語る際によく取り上げられる。
評価とその後
本作はアメリカ市場で不振に終わり、批評家からは評価が分かれた。多くは、トーンの不均一さや、香港時代のチェン作品と比べて控えめなアクションに注目した。ジャッキー・チェンにとって、この映画は望んだような直ちのハリウッド進出にはつながらなかったが、その経験は後の香港映画人とアメリカのスタジオとの関係にも影響を与え、彼のキャリアを語るうえで記憶される一件となっている。
注目点
- この作品は、香港の大スターがアメリカのスタジオ作品に主演した初期の例の一つである。
- 香港版とアメリカ版の異なる編集が存在し、アクションと物語に対する期待の違いを示している。
- 1980年代アクション映画史では、国際共同制作の難しさを示す作品としてしばしば論じられる。
今日では、The Protector は1980年代の国際映画制作、スター主導のクロスオーバー企画の限界、そして編集や文化的期待が作品の受け止められ方をどう左右するかを示す例として、ファンや研究者の関心を集めている。
著者
AlegsaOnline.com 『ザ・プロテクター』(1985年映画) 解説と評価 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/146664