『ザ・スウォーム』(1978年の映画)
アーウィン・アレンが製作・監督した1978年のアメリカ合衆国の災害映画。致死的な昆虫の大群を題材とし、豪華な出演陣、大規模な製作、批評面・興行面での不振で知られる。
概要
『ザ・スウォーム』は、アーウィン・アレンが製作・監督した1978年のアメリカ合衆国のSFホラー映画である。1970年代後半の災害映画に見られる規模で物語が展開し、攻撃的で致死的なミツバチの大群の到来が地域社会を脅かし、科学者や当局者が必死の対抗策を講じる姿を描く。大規模なアンサンブル・キャスト、同ジャンルとしては高い製作費を投じた作り、そして大手スタジオによる公開が特徴である。
画像ギャラリー
1 画像出演者と主要クレジット
本作には、主役および助演として多数の著名な映画俳優が集結している。主な出演者は以下のとおりである。
- マイケル・ケイン
- キャサリン・ロス
- リチャード・ウィドマーク
- リチャード・チェンバレン
- オリヴィア・デ・ハヴィランド
- ベン・ジョンソン
- リー・グラント
- ホセ・フェラー
- パティ・デューク
- スリム・ピケンズ
- ブラッドフォード・ディルマン
- フレッド・マクマレイ
- ヘンリー・フォンダ
配給はワーナー・ブラザースが担当した。本作は、大人数の出演者と複数の筋書きを用いるアーウィン・アレンの破局映画の系譜に連なる作品である。
製作と作風
広範な公開を想定した主流派のホラーと災害映画の融合として企画された本作は、生きた昆虫の映像、実践的な特殊効果、大規模な見せ場を組み合わせ、襲撃や緊急対応を演出した。多くのアンサンブル災害映画と同様に、科学チーム、軍の対応、民間人の犠牲者の場面を交差させ、スペクタクルと人間ドラマの両立を目指している。アレンの製作方針は、科学的な細部よりも見世物性とスターの存在感を重視していた。
評価と後世への影響
公開時にはおおむね否定的な批評を受け、興行収入も期待を回収できなかった。批評家は脚本や調子の不統一を問題視し、特殊効果に説得力がないと感じた観客もいた。その後、本作は1970年代の災害映画サイクルを扱う歴史のなかで論じられ、ときに著名な興行的失敗作の一覧にも挙げられている。また、キャンプやカルト映画、アーウィン・アレンのキャリアに関心を持つ観客からも注目を集めてきた。
背景と比較
『ザ・スウォーム』は、危険な昆虫や暴走する自然を題材とする映画の長い伝統の一部であり、大群を制御不能な脅威の比喩として用いた先行SF作品に続くものである。1950年代の古典的な怪獣映画と、その後の環境映画やエコホラーの双方と比較されることが多い。芸術性で称賛される作品ではないものの、アンサンブル形式の災害映画製作、スタジオによるスペクタクル、そしてハリウッドが大規模な脅威をスクリーン上でいかに演出するかを論じる際の参照点であり続けている。
著者
AlegsaOnline.com 『ザ・スウォーム』(1978年の映画) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/146693