ウィザーズ(1977年の映画)
『ウィザーズ』は、ラルフ・バクシ監督による1977年のアメリカのアニメーションSFファンタジー映画。終末後のイメージ、ロトスコープ、戦時映像を組み合わせた作品で、成人向けアニメーションのカルト作品となった。
概要
『ウィザーズ』は、ラルフ・バクシが監督し、20世紀フォックスが公開した1977年のアメリカ合衆国のアニメーションSFファンタジー映画である。本作は童話的な類型に終末後および戦時のイメージを織り交ぜ、魔法と技術が衝突する荒廃した未来で、2人の魔法使いの兄弟が争う姿を描く。声の出演者にはボブ・ホルト、ジェシー・ウェルズ、リチャード・ロマナス、デヴィッド・プローヴァル、スティーヴ・グレイヴァース、そして若きマーク・ハミルが名を連ねる。
画像ギャラリー
3 画像製作と映像様式
バクシは、当時としては際立ったハイブリッドな映像手法を採用した。伝統的な手描きアニメーションにロトスコープを組み合わせ、さらにニュース映画や戦時フィルムをはじめとする記録的な実写映像を取り込み、アニメーションの戦闘場面へと転用している。意図的に技法をコラージュしたこの手法は、神話的ファンタジーと現代的破局との境界を曖昧にすることを目指した、不均質ながら挑発的な美学を作品にもたらしている。
物語の要素と登場人物
文明を壊滅させた世界規模の戦争の後を舞台とする物語は、異なる思想を体現する2人の魔術的存在が率いる対立勢力を中心に展開する。一方はより人道的な力の使い方を受け入れ、もう一方は技術とプロパガンダを利用して支配を求める。新たな世界にはミュータント、エルフ、人間社会の残存者など、多様な住人が存在する。彼らの運命は、記憶、神話、歴史の操作に関する本作の関心を映し出している。
主題、評価と意義
『ウィザーズ』は、プロパガンダ、戦争の遺産、伝統と近代性の緊張といった主題に触れている。公開時の評価は賛否両論で、想像力と大胆さを称賛する批評家がいる一方、作風や物語の一貫性を批判する者もいた。時を経るにつれ、多くの観客や研究者は本作を、成人観客を対象としたアニメーションの影響力ある一例、また成人的主題と型破りな手法をアニメーションの物語表現に用いた初期の事例として再評価してきた。
特筆すべき点と遺産
- 本作は、成人向けアニメーションと実験的技法に取り組む作家としてのラルフ・バクシの評価を確立する一助となった。
- ファンタジー映像と実際の戦時映像の並置は、本作で最も多く論じられ、論争も呼んだ特徴の一つである。
- 主流のヒット作ではなかったものの、カルト的地位を獲得し、子供向け娯楽を超えたアニメーションの可能性をめぐる議論でしばしば引き合いに出される。
『ウィザーズ』は、ジャンルの融合と挑発的なイメージによって、20世紀後半のアニメーション史における個性的な作品であり続けている。アニメーション映画の発展やバクシの仕事を研究する人々にとって、本作は評価が分かれる一方で、しばしば検討される重要な到達点である。
著者
AlegsaOnline.com ウィザーズ(1977年の映画) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/147997