ブエノスアイレス州は、アルゼンチンで面積・人口ともに最大の州である。首都ブエノスアイレス自治都市を取り囲むが、その一部ではない。州域には広大な農業地帯、リオ・デ・ラ・プラタ沿岸と大西洋岸の海岸地帯、工業回廊、そして首都圏から連なる高密度の郊外帯が含まれる。
地理と経済
州の大部分はパンパと呼ばれる広く平坦で肥沃な平原に属し、大規模な農業や牧畜を支えている。主要な経済活動には、穀物や油糧種子の生産、牛肉・酪農、アグロインダストリー、石油化学、製造業がある。いくつかの重要な港湾と工業都市が、国内外の貿易を支えている。
行政・歴史・州都
アルゼンチンが独立後に国家体制を整えていった19世紀に成立し、州には独自の州政府と州議会がある。ブエノスアイレス市が連邦化されたのち、州都はラ・プラタに置かれた。ラ・プラタは、連邦区とは別の行政中心地と文化拠点となるよう計画された都市である。
州は国政と経済において中心的な役割を担う。大小さまざまな都市が多く、また大ブエノスアイレスと呼ばれる巨大な郊外圏も含み、これは国内で最も人口密度の高い地域を形成する。州域と連邦都市を区別する場合は、ブエノスアイレス州とブエノスアイレス自治都市を参照する。
文化、交通、特筆事項
- 交通網には主要高速道路、鉄道網、港湾が含まれ、農産物を輸出市場へ結びつけている。
- マル・デル・プラタをはじめとする海岸の町は、大西洋岸の有名な観光地である。
- 州の人口上の重みはアルゼンチン人口のかなりの割合を占め、国政への影響力を高めている。
訪問者や研究者は、ここで都市と農村が混在するアルゼンチンを見ることができる。近代的な産業と郊外の広がりに加え、歴史ある町、エスタンシア(牧場)、そして果てしなく広がるパンパが並んでいる。より詳しい行政・統計情報は、州の公式資料や国の概要を参照するとよい。