かばうとは:格闘技におけるパッシブ防御(ボクシング・フェンシング・空手)

格闘技の「かばう(パッシブ防御)」をボクシング・フェンシング・空手別に解説。基本動作と実践練習法で安全に身を守る技術を習得。

著者: Leandro Alegsa

フェンシング、ボクシング、空手などの格闘技で、武器や拳、前腕、肘、腕、肩など体の一部を攻撃の進路にあらかじめ置いて、攻撃から身を守る防御動作を「かばう(カバー)」と呼びます。一般的には攻撃を受け止めたり、衝撃を分散させたりする目的で行われ、受け身に近い「パッシブ」な防御と位置づけられることが多いです。

この防御の形は、いわゆる「パッシブ」であり、相手の攻撃を積極的にそらす「ブロック」や「パリィ(払い)」といった「アクティブ」な防御とは異なります。例えばカバーとは、特にボクシングで顔や頭を守るために腕やグローブを上げる動作を指し、日本語では単に「守る」という意味合いで使われますが、実戦では状況に応じて能動的に使われることもあります。

カバーの種類と使い方

  • ハイガード(High guard):両手を顔の前方・側面に構えて顔面への打撃を吸収する代表的なカバー。ボクシングやキックボクシングでよく使われます。
  • クロスアーム/シェル(Shell):片腕で顎や側頭部を守り、もう片腕で受け流すように構えるスタイル。カウンターにつながりやすい。
  • フォアアームでのボディカバー:肘と前腕を使って胴体の打撃やローを受け止める方法。ムエタイや総合格闘技でも多用されます。
  • 空手の受け(受け身的カバー):伝統的な「受け」と重なる場面もあり、腕や前腕を使って打撃を受け止め、最小限の反応で済ませる技術として現代実戦でも応用されます。
  • フェンシングでの類似動作:剣を体と相手の間に入れて攻撃を遮る行為は、パッシブな「カバー」に近い考え方で説明されることがありますが、フェンシングでは通常パリィやディフェンス・ビートなど能動的な操作が主になります。

カバーの特徴(長所と短所)

  • 長所:
    • エネルギー消費が少なく、連続する攻撃を一時的にしのげる。
    • クリンチや距離を詰めるための時間稼ぎになる。
    • 正しく行えば頭部やボディへの直接ダメージを減らせる。
  • 短所:
    • 視界が狭くなりカウンターのチャンスを失いやすい。
    • 長時間のカバーは疲労を招き、ボディへの露出や反撃の隙ができる。
    • ただ受け止めるだけでは相手の連打を止められない場合がある。

実践的なポイント(フォームと動作)

  • 顎を引き、あごを首にしっかり付けるようにして脆弱なポイントを隠す。
  • 肘を体側に引き締め、ボディへのローやフックからのダメージを分散させる。
  • 手は拳のまま顔の前に置く、またはグローブで顔面を覆う。手首を固めて衝撃を吸収する。
  • 受けた後は重心を整え、すぐにカウンター、フットワーク、もしくはクリンチへ移行する準備をする。
  • 体幹を使って衝撃を分散する。腕だけで受けると疲れやすくなる。

練習ドリルとトレーニング

  • ミット打ちで「相手の連打をカバーしてからワンカウンター」を反復する。
  • パートナーにライトなコンビネーションを打たせ、正しい位置でカバーする練習をする(目をつぶらず視界を保つこと)。
  • スパーリング中に意図的にカバーの時間を作り、そこからの脱出(ステップアウト、クリンチ、反撃)の反復練習。
  • 体幹、肩、前腕の筋力を鍛えて衝撃吸収力を高める。

スポーツ別の注意点とルール

  • ボクシング:ハイガードやシェルは基本的な防御。ラウンド間の疲労管理やレフェリーの注意点(反則クリンチ等)に注意。
  • フェンシング:伝統的に「カバー」と呼ばれる動作は少ないが、刃を介して攻撃を遮る技術(パリィ/リポスト)が主。腕や胴で単純に体を覆うだけだと撃破されやすい。
  • 空手・伝統武道:形(型)の受けと実戦的なカバーは異なる。実戦ではタイミングよく最小限の動作でダメージを抑えることが重要。
  • MMA・キック競技:グローブのサイズやキックの存在により、カバーの取り方が変わる。肘の位置や脚の使い方、クリンチへの移行が重要。

まとめ(効果的に使うために)

カバーは有効な防御手段ですが、単に受け続けるだけでは不利になります。正しいフォームで衝撃を分散し、素早く次の行動(カウンター・脱出・クリンチ)につなげることが重要です。各競技のルールや相手の攻撃スタイルに合わせて、ブロックやパリィと組み合わせて使うことで守備力を高められます。

レスウェイでジャブ中のカバーZoom
レスウェイでジャブ中のカバー

ボクシングとボクサーのピエゾポインツで

ボクシングにおけるカバーは、一般的に手と手がぶつかり合う状況で、ファイターが多数のストライクによって苦しむときに使用される防御の一形態である。

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回し蹴り攻撃時のグローブによるサイドカバー

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クレセントキック攻撃時のアームとグローブによるサイドカバー

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オーバーカットの攻撃時にいわゆる「家の屋根」を覆う

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後腕の交差攻撃時の肩によるカバー

質問と回答

Q: 格闘技におけるカバーとは何ですか?


A:カバーとは、格闘家が武器や体の一部を使って打撃から身を守る防御動作のことです。

Q:カバーが使われる格闘技にはどのようなものがありますか?


A: カバーはフェンシング、ボクシング、空手などの格闘技で使われます。

Q: カバーとブロックやパリィの違いは何ですか?


A: カバーは受動的なディフェンスであり、ブロックやパリィは能動的なディフェンスです。

Q: 格闘技でカバーに使える体の部位は何ですか?


A:拳、前腕、肘、腕、肩などがカバーに使えます。

Q: ボクシングにおける「プロテクション」とはどういう意味ですか?


A: ボクシングにおける「プロテクション」とは、攻撃から顔や頭を守るために腕を上げることを指します。

Q: 格闘技でカバーテクニックを使う目的は何ですか?


A: カバー・テクニックを使う目的は、攻撃の狙いの前に武器や体の一部を置くことで、攻撃から身を守ることです。

Q: カバー・テクニックは格闘技における攻撃ですか、それとも防御ですか?


A: カバー・テクニックは格闘技における防御の一形態です。


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