中国共産党政治局常務委員会とは 最強の意思決定機関の構成・役割と現メンバー
中国共産党(CPC)政治局常務委員会は、党内で最も強力な意思決定機関とされる非公開の小規模集団である。通常5~9名で構成され、党の政治局(Politburo)の中から選ばれる。現在(2018年)7名(習近平、李克強、李璋子、汪洋、王滬寧、趙楽際、韓正)。中共は憲法上、中国の与党であるため、政治局常務委員会は事実上の最高指導集団として国家の重要方針や人事を左右する。習近平と李克強は胡錦濤と温家宝の後継者として2007年に党内要職に選出され、他の複数のメンバーは2017年の党大会で昇格した。
構成と選出の仕組み
- 選出方法:政治局常務委員は党大会後に開かれる中央委員会第一回全体会議(第1回全体会議)やその後の政治局会議を通じて決められる。形式的には中央委が選出するが、実際には上位の党内合意や慣例が強く影響する。
- 所属:常務委員は必ずしも国家の全ての職を兼務するわけではないが、総書記(習近平)、国務院総理(李克強など)や全国人民代表大会常務委員会主席、政協主席など党と国家の要職を兼ねることが多い。
- 人数の変動:歴史的に5~9名で変動しており、党大会や派閥構成、リーダーの方針で人数が増減する。
役割と機能
- 最高政策決定:国内外の重要政策(経済政策、外交・安全保障、重大人事など)の最終決定を行う。
- 人事の掌握:党・政府・軍の主要ポストへの任命や人事配置を実質的に決める中枢である。
- 危機対応:重大な国内外の危機発生時には、迅速に意思決定を行い、政府機構に指示を出す役割を担う。
- 非公開性:会議は非公開であり、合意形成過程や個々の発言は外部にほとんど公開されないため、透明性は低い。
歴史的背景と慣例
- 政治局常務委員会は中国共産党の歴史とともに変遷してきたが、現在のような小規模かつ極秘の合議体としての性格が確立したのは改革開放以降の習近平前後の世代においてである。
- 指導体制の安定化を図るために、党大会での世代交代・権力再編に合わせて常務委の顔触れも変わるのが通例である。
「現メンバー」表記について(補足・更新)
上の段落にある「現在(2018年)7名…」は、2017年の19回党大会(およびその直後の人事)に基づく記述です。その後、党大会や全国人民代表大会を経て常務委の顔ぶれは変わることがあります。例えば、2022年の第20回党大会後には新たな常務委員が選出されています。政治局常務委員は党内の最上位決定層であり、各メンバーは党内外の重要ポストを兼務することが多い点に変わりはありません。
まとめ(要点)
- 政治局常務委員会は党の最高意思決定機関であり、国家運営に直接的な影響力を持つ。
- 構成は党大会・中央委員会の決定に基づくが、実際の選抜は党内の合意や慣例に大きく依存する。
- 会議は非公開で透明性は低く、外部から見えない合意形成が行われる。
参考:政治局常務委員会の構成や人事は定期的に更新されます。最新の構成を確認する際は、党大会(全国代表大会)やその後の公式発表を参照してください。
質問と回答
Q: 中国共産党政治局常務委員会とは何ですか?
A: 中国共産党政治局常務委員会は、中国共産党の最も強力な意思決定機関です。中国の指導者グループでもあります。
Q:中共政治局常務委員会はどのように選出されるのか?
A:中国共産党政治局常務委員会は中国共産党中央委員会によって選出されます。
Q:中国共産党政治局常務委員会の通常の委員数は?
A:中共政治局常務委員会の通常の人数は5~9人である。
Q:現在の中共政治局常務委員会のメンバーは何人で、誰がいるのか?
A:現在(2018年)の中共政治局常務委員会のメンバーは7人です: 習近平、李克強、李湛主、汪洋、王滬寧、趙楽際、韓正。
Q:中国政府における中国共産党政治局常務委員会の役割は何ですか?
A:中国共産党政治局常務委員会は憲法上、中国の与党であり、中国の指導部としての役割も担っている。
Q:胡錦濤と温家宝の後継者として習近平と李克強が選出されたのはいつですか?
A:習近平と李克強は2007年に胡錦濤と温家宝の後継者として選出された。
Q:現在(2018年)の中国共産党政治局常務委員会の他の5人はいつ選出されたのか?
A:現在(2018年)の中国共産党政治局常務委員会の他の5人は2017年に選出された。