リボルバーのシリンダー入門:定義・構造・装弾数・メンテナンス

リボルバーのシリンダー構造・装弾数・分解清掃法を図解で解説。初心者向けの実用メンテナンス術と選び方ガイド。

著者: Leandro Alegsa

シリンダーとは、銃器用語ではリボルバーの円筒形の回転部分のことです。シリンダーには複数のカートリッジ室がある。シリンダーは、リボルバーの中心軸を中心に回転する。これは、個々の薬室を発射のために銃身と一致させるためである。銃がコッキングされるたびに、シリンダーは1室分回転し、再び発射できる状態になる。

シリンダーには通常6発のカートリッジが入るので、リボルバーは「シックスシューター」と呼ばれることもある。しかし、スモールフレーム・リボルバーの中には、銃のサイズが小さいため、5発しかカートリッジを入れられないものもあります。22口径のリボルバーの中には、9発や10発の弾を装填できるシリンダーを持っているモデルもあります。一般的に、シリンダーはクリーニングの時以外、銃器から取り外すことができないように設計されています。スピードローダーやムーンクリップを使用すると、素早くリロードすることができます。

シリンダーの構造と動作

シリンダーは複数の薬室を持つ円筒で、薬室の背面には発火時に受ける薬莢の底(ヘッド)を支えるための面がある。主要な構成要素には以下が含まれます:

  • 薬室(カートリッジを格納する穴)
  • ロックノッチ(シリンダーを所定位置に確実に止めるための刻み)
  • 軸穴(中心軸に差して回転させるための穴)
  • 排莢機構(スイングアウト式のエジェクターロッドやトップブレークのヒンジなど)

シリンダーの回転は、ハンマーまたはトリガー操作に連動する「ハンド(ピッカー)」と呼ばれる小さな部品が薬室を一つずつ進めることで行われます。正しい「タイミング」(薬室と銃身の連動)と「ロックアップ」(発射時にシリンダーが動かないこと)が安全で正確な発射に重要です。

代表的なシリンダー形式

  • スイングアウト式:現代的な多くのダブルアクションリボルバーで採用。シリンダーをフレームの側面に回して取り出し、エジェクターロッドで一括排莢できる。
  • トップブレーク式:ヒンジを折り曲げるように開く形式で、同時に薬莢を排出するものが多い。古典的なデザイン。
  • ソリッドフレーム(サイドプレート式):シリンダーをフレームから外して取り出すタイプ。シングルアクションの古い設計に多い。
  • 特殊構造:例としてロシアのナガンM1895のように、発射時にシリンダーが前方へ移動してガスシールを作る機構を持つものもあります。

装弾数と口径の多様性

装弾数は銃のフレームサイズ、口径、設計によって大きく異なります。一般的な6発のほか、5発、7発、8発、さらには小口径の.22LRリボルバーで9発や10発といった高装弾数モデルも存在します。口径が小さいほど、薬室を小さくして数を増やしやすい傾向があります。

メンテナンスと日常点検

シリンダーはリボルバーの中でも汚れや摩耗が発生しやすい部分です。定期的な点検と手入れが安全性と命中精度を保ちます。基本的な手順は次のとおりです:

  • 安全確認:作業前に必ず銃が空であることを確認する。弾薬は別室に保管。
  • 分解(必要に応じて):モデルに応じてシリンダーをスイングアウトするか、指示に従って分解する。
  • クリーニング:室内や排莢面をブラシと溶剤で清掃し、鉛や銅の堆積(フリンジング)を除去する。薬室の奥や軸穴まわりの汚れも落とす。
  • 点検:薬室の亀裂やピッティング、ロックノッチの摩耗、シリンダーギャップ(銃身との隙間)の異常、エジェクターロッドの曲がりや摩耗を確認する。
  • 潤滑:軸周りやロック面に適量の潤滑剤を塗布する。過剰なオイルは汚れを招くため注意。
  • 組立てと機能確認:組み直したら、実射前に空打ち(ドライファイア)やタイミングの確認を行い、シリンダーが確実にロックするかをチェックする。

不具合や摩耗が疑われる場合は、自分で修理せず信頼できる銃砲店やガンスミスに点検・修理を依頼してください。

注意点と安全上の留意点

  • シリンダーと銃身の位置ずれ(タイミング不良)やロックの緩みは、重大な事故につながる可能性があるため放置しないこと。
  • シリンダーギャップが極端に大きいとガス漏れで威力や精度が落ち、逆に極端に小さいと発射圧で部品にダメージを与える可能性がある。調整は専門家に相談する。
  • ムーンクリップやスピードローダーを使用する際は、正しく装着されているか確認すること。誤装填は発射不良や危険を招く。
  • 錆や腐食は強度を低下させるため、保管は乾燥した場所で行い、長期保管時は防錆処理を行う。

以上がリボルバーのシリンダーについての基本的な知識と実践的なメンテナンス情報です。詳細な調整や修理、タイミング調整などは専門のガンスミスに依頼することを強くおすすめします。

リボルバーのシリンダーのクローズアップ。それぞれの穴が1つの薬室になっている。Zoom
リボルバーのシリンダーのクローズアップ。それぞれの穴が1つの薬室になっている。

質問と回答

Q:銃器用語でシリンダーとは何ですか?


A:シリンダーとは、リボルバーの円筒形の回転部分のことです。

Q:シリンダーには何個のカートリッジ室があるのですか?


A:シリンダーには複数のカートリッジ室があります。

Q: リボルバーのシリンダーの中心軸はどのような働きをするのですか?


A: リボルバーシリンダーの中心軸は、シリンダーを回転させ、各カートリッジ室を発射のためにバレルと一致させることを可能にします。

Q: シリンダーには通常何個のカートリッジが収納できるのですか?


A:シリンダーには通常6個のカートリッジが収納できます。

Q: すべてのリボルバーは6本のカートリッジを収納できるシリンダーを持っているのですか?


A:いいえ、スモールフレームリボルバーの中には5発しか入らないものもありますし、22口径のリボルバーの中には9発や10発入るシリンダーを持っているモデルもあります。

Q:シリンダーは、クリーニングの時以外は銃器から取り外すように設計されているのですか?


A:原則として、シリンダーはクリーニングの時以外は、銃器から取り外すようには設計されていません。

Q:リボルバーの中には、高速リロードが可能なものがありますが、何を使えばいいのでしょうか?


A:一部のリボルバーでは、スピードローダーやムーンクリップを使用することで、迅速なリロードが可能です。


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