サイワールド(韓国発SNS)とは—歴史・機能・利用者数の概要
韓国発SNS「サイワールド」の歴史・主な機能・利用者数をわかりやすく解説。ミニホームや「1チョン」文化、国内外展開まで網羅。
サイワールド(Cyworld)は、韓国の通信・インターネット企業であるSKコミュニケーションズが運営したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。名称は英語の「Cyber World(サイバーワールド)」の略と解釈される一方で、韓国語の「사이(サイ、関係)」と組み合わせた語と見ることもでき、利用者同士の「関係性(つながり)」を重視するサービスでした。サイワールドでは、友達としてつながることを「1チョン(1촌、일촌)」になると表現します。韓国語の「1촌」は血縁で言えば近い親戚を意味し、実生活の親密さを反映したつながりの概念が特徴です。
歴史と展開
サイワールドは1999年ごろにサービスを開始し、2000年代半ばに韓国で急速に普及しました。国内ユーザーを中心に成長し、2005年以降は中国・日本・ベトナム・アメリカなど海外展開も試みられました。ピーク時には国内で非常に高い認知度と利用率を誇り、韓国のインターネット文化や若者文化に大きな影響を与えました。
主な機能(特徴)
- ミニホームピ(미니홈피、ミニホームページ):各利用者が持つ個人ページ。写真、日記(ブログ)、BGM、背景デザインなどを自由にカスタマイズでき、他者のミニホームピを訪れて交流するのが中心的な使い方でした。
- ミニミ(미니미):利用者の分身としてのアバター。服や小物を着せ替えて見せ合うことで、自己表現やコミュニケーションの手段になりました。
- ドトリ(도토리、どんぐり):仮想通貨・ポイント制度。アバター用のアイテムや背景、装飾などの有料アイテムを購入するために使われ、運営の重要な収益源となりました。
- 방명록(訪問者メッセージ/ゲストブック):訪問者が感想やコメントを残す仕組み。公開のやり取りがコミュニティを活性化しました。
- 일촌(友達)ネットワーク:実名制とは限らないものの、親密度を表す関係性に意味を持たせる設計で、友人関係の階層や結びつきがSNS上で見える化されました。
- 写真・動画・BGMの共有:個人ページに音楽を設定したり、写真・動画をアップロードして公開する機能があり、コンテンツ共有が活発でした。
利用者数と影響
統計のピーク時には、韓国国内の利用者数が約2,200万人に達したとされ、これは韓国の総人口の約半数に相当する大規模な普及率でした。こうした高い普及度により、サイワールドは韓国における代表的なSNSの一つとして位置づけられ、オンライン/オフラインの文化や消費行動にも影響を与えました。
衰退と現在の課題
その後、スマートフォン向けサービスへの対応の遅れ、競合SNS(例:Facebook、Instagram、KakaoTalkなど)の台頭、サービスモデルの変化に伴う利用者の移行などにより利用者数が減少しました。さらに過去にはプライバシーやセキュリティ上の問題が指摘されたこともあり、運営上の課題が顕在化しました。これらを受けて、運営側はリニューアルや事業戦略の見直しを行う場面があり、断続的にサービスの再出発や形態の変更が行われています。
まとめ
サイワールドは、韓国発のSNSとしてミニホームピやミニミ、ドトリといった特徴的な仕組みで人気を博し、国内で非常に高い普及率を誇りました。一方で、技術変化や市場競争、運営上の課題により利用者は減少し、現在は当時のような優位性を失った状態にあります。歴史的には韓国のインターネット文化を語るうえで重要な存在であり、SNSと仮想経済(有料アイテム)の先駆的な事例としても注目されます。
質問と回答
Q: サイワールドとは何ですか?
A: サイワールドはSKコミュニケーションズによって作られたソーシャルネットワーキングサービスです。
Q: サイワールドという名前はどういう意味ですか?
A: この名前は2つの意味に解釈できます。ひとつは「サイバーワールド」、もうひとつは「사이(韓国語で人間関係)ワールド」という意味です。
Q: サイワールドの "1chon "とはどういう意味ですか?
A: サイワールドでは、友達としての関係を作ることを「1ちょん」と呼びます。1chonとは、韓国では家族のようなとても近い親戚という意味です。
Q: サイワールドではどのようなコンテンツをアップロード、共有できますか?
A: 写真やビデオクリップ、ブログなどを簡単にアップロードし、"ミニハンピ "と呼ばれる方法で他のユーザーと共有することができます。
Q: サイワールドはフェイスブックやマイスペースと比べてどうですか?
A: サイワールドは、アメリカのフェイスブックやマイスペースに似ています。
Q: 韓国でのサイワールドのユーザー数は?
A: 統計によると、韓国のユーザー数は約22,000,000人で、これは韓国の人口の約半分に相当します。
Q: SKコミュニケーションズがサイワールドのサービスを展開している他の国は?
A: SKコミュニケーションズは、2005年から中国、日本、ベトナム、アメリカなど、他の国でもサイワールドのサービスを展開しています。
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