ドリーム・ストリートは、アメリカのレコーディング・アーティスト、ジャネット・ジャクソンの2枚目のスタジオ・アルバムである。1984年10月23日にA&Mレコードから発売された。アルバムのプロデュースは、彼女の兄であるマーロン・ジャクソンが担当した。弟のマイケル・ジャクソンがヴォーカル・アドリブで参加している。シングル「Don't Stand Another Chance」は1984年夏にR&Bチャートのトップ10入りを果たし、ヒットとなった。
背景と制作
本作はジャネット・ジャクソンのキャリア初期に制作されたアルバムで、前作発表後にさらに経験を積む過程で作られた。制作には家族の協力が大きく、兄弟であるマーロン・ジャクソンがプロデュースを担当し、レコーディングやアレンジに家族や近しいミュージシャンが参加した。制作期間は主に1983年から1984年にかけて行われ、当時のポップ/R&Bのサウンドを反映した楽曲が収録されている。
音楽性
アルバムの音楽性はポップ、R&B、ダンス・ナンバーを中心に構成されており、1980年代前半のシンセサイザーや打ち込みを用いたアレンジが特徴的である。ジャネットの歌声はまだ発展途上だが、曲によっては大人びた表現やリズミカルなフレーズを披露しており、兄弟や周囲のプロデューサー陣の影響が聞き取れる。マイケル・ジャクソンのヴォーカル・アドリブは曲にアクセントを与え、話題の一つとなった。
シングルとプロモーション
先述の通り、シングル「Don't Stand Another Chance」はR&Bチャートでトップ10入りし、アルバムからの代表曲となった。その他の曲もラジオやMTVなどで部分的に紹介され、当時のプロモーション活動は行われたが、後年の大規模なツアーやメディア露出ほどの規模ではなかった。
評価と商業的反響
批評家の評価は概ね「成長途上の作品」という見方が多く、ジャネット自身のアーティストとしての確立はまだ途上であると受け取られた。商業的には後の代表作に比べると控えめな成績で、アルバム自体は大ヒットとは言えなかったが、シングルの成功や制作経験は彼女のキャリアにとって重要なステップとなった。
その後の影響
本作はジャネット・ジャクソンが後に自己の音楽性とイメージを確立していくための過程を示す作品として位置づけられている。1986年の大ヒット作『Control』での飛躍の前段階にあたり、制作面での経験や家族との協働が後の作品づくりに活かされたとされる。コレクターや熱心なファンの間では当時の音作りや初期の歌唱を楽しむ対象となっている。