送電
送電とは、電気を使用する場所に送ること。具体的には、発電所から人口密集地近くの変電所まで、電力を一括して送ることです。変電所から消費者に届けるのが「配電」である。電力量が多く、距離が長いため、送電は通常、高電圧(110kV以上)で行われる。
電気は通常、架空送電線を使って長距離を伝送する。地中送電は、超伝導体や極低温技術を用いない限り、架空送電に比べて電力損失が飛躍的に増大するため、設置や維持にコストがかかることから、大都市などの人口密集地でのみ利用されている。
送電網は口語で「グリッド」と呼ばれることがあるが、経済性の観点から、真のグリッドであることは少ない。送電経路の経済性や電力コストを考慮して、どの発電所からどの負荷センターへも様々な経路で電力を送れるように、冗長な経路や線路が設けられている。
スウェーデン・ルンドの送電線
ブリティッシュ・コロンビア州コキットラムにあるBCハイドロ社の送電塔と送電線。
フィンランド、ヘルシンキ近郊の送電線
台湾の送電線
質問と回答
Q: 送電とは何ですか?
A: 送電とは、発電所から人口密集地付近の変電所まで電力を一括して送ることです。
Q: 配電とは何ですか?
A:配電とは、変電所から消費者に電力を届けることです。
Q: なぜ送電は通常、高電圧で行われるのですか?
A: 送電は、電力量が多く、距離が長いため、通常、高電圧(110kV以上)で行われます。
Q: 通常、電気はどのように長距離を送電するのですか?
A: 通常は架空送電線により長距離送電されます。
Q:地下送電線はどのような場合に使われるのですか?
A:地下送電は、超電導や極低温技術を用いない限り、架空送電に比べて電力損失が大きく、設置やメンテナンスにコストがかかるため、人口密度の高い地域(大都市など)でしか使用されていません。
Q:送電システムは、口語で何と呼ばれることがありますか?
A: 送電システムのことを俗に "グリッド "と呼ぶことがあります。
Q: 送電システムにおける冗長化された経路や線路は何のためにあるのですか?
A: 送電経路の経済性や電力コストに基づき、どの発電所からもどの負荷センターへも様々な経路で電力を送ることができるように、冗長経路や線路が設けられています。