火災報知器とは?種類・仕組み・設置基準と主なメーカー解説

火災報知器の種類・仕組み・設置基準をわかりやすく解説。主要メーカー比較や選び方、点検のポイントまで安全対策の必読ガイド。

著者: Leandro Alegsa

火災報知器とは、建物内で火災の発生を検知して人に知らせる装置の総称です。音を鳴らすサウンダー(電子ホーンやベル)や、点滅する光(ストロボ)・音声案内を含む設備、火災を検知する各種センサーや手動で作動させるプルステーション(手動通報器)などで構成されます。サウンダーはメーカーやシステムによって異なる音色やトーンを出すように設定でき、ヨーロッパ向けの製品ではサイレン音に似たトーンや複数のユーザー選択可能な音(例:Fulleonの32トーンなど)を持つものがあります。

主な種類

  • 検知器(センサー)
    • 光電式(フォトイレクトリック)スモーク検知器:煙の粒子による光の散乱で検知。じゅうたんや寝室などでの発生する煙(くすぶり火)に強い。
    • イオン式(イオニゼーション)スモーク検知器:イオン化室の電流変化で検知。炎のあがるタイプの火災に敏感だが放射性物質を用いるため規制や取り扱い注意がある。
    • 熱(温度)検知器:ある温度に達したとき(定温式)や短時間で急激に温度が上昇したとき(差動式/レート・オブ・ライズ)に作動する。煙よりも熱が主体の火災に有効。
    • 炎(フレーム)検知器:赤外線や紫外線で火炎を直接検出する産業用の検知器。
  • 通知装置
    • サウンダー(電子ホーン、ベル):大音量で注意を喚起する。連続音・断続音・サイレン風など。
    • ストロボ(視覚警報):聴覚障害のある人向けに点滅光で通知。強い光で注意を引く。
    • 音声出力(音声案内)システム:避難の指示や二段階のメッセージを再生するシステム。大規模建物で使われることが多い。
    • 振動パッドなどの補助装置:聴覚障害者や就寝中の人向けに振動で知らせる装置。
  • 手動通報装置(プルステーション):人が手で作動させて警報を出す装置。商業施設や公共施設で設置される。

仕組みとシステム構成

火災報知システムは、検知器(センサー)→配線→主制御盤(コントロールパネル)→通知装置、という流れで構成されます。主制御盤はどの検知器で異常が起きたかを表示・記録し、必要に応じて自動通報や非常放送、消火設備の作動などを指示します。システムには大きく分けて「従来型(コンベンショナル)」と「アドレス指定型(アドレス可能)」があり、アドレス指定型は個々の検知器に固有の識別番号を持つため、異常発生箇所の特定が容易です。

設置基準・法令(概要)

火災報知器の設置は、建物の用途や規模に応じて消防法や建築基準法、各自治体の条例で定められています。たとえば学校、病院、ホテル、共同住宅、商業施設など多人数が集まる建物や避難が困難な建物では設置義務が課されることが一般的です。また、設置する検知器の種類や設置場所(階段、避難経路、居室など)、通知装置の音量やストロボの設置条件なども基準で細かく規定されます。具体的な基準は国・自治体や建物の種別によって異なるため、設置・更新の際は地域の消防署や専門業者に確認してください。

点検・メンテナンス

  • 日常点検:外観確認や目視での異常確認(汚れ、破損など)
  • 機能点検:定期的な作動試験(警報動作、表示の確認)。メーカーや法令に基づく頻度で実施。
  • 清掃・電池交換:煙検知器は埃が入ると誤作動や検知感度低下を招くため定期的に清掃。電池式の場合は電池寿命に合わせ交換(最近はリチウム電池で最長10年タイプもある)。
  • 交換目安:検知器本体は一般に製造から10年程度で交換を推奨するメーカーが多い(機種により異なる)。
  • 法定点検:建物用途に応じて消防設備点検を専門業者に依頼し、記録を残す必要があります。

誤報(誤作動)とその対策

調理の煙やシャワーの水蒸気、ホコリ、昆虫、スプレー缶の噴霧などが原因で誤報(フォールスアラーム)が発生することがあります。誤報は避難訓練や実際の避難行動を混乱させるため、誤報を繰り返さない設計・配置・定期清掃が重要です。多くの場所では、無意味に警報を鳴らす行為は法律で禁止されており、故意の作動は罰則の対象になることがあります。

聴覚障害者への配慮

聴覚に障害のある人のために、音だけでなく点滅ライト(ストロボ)や振動装置を併設することが推奨されます。特に公共施設や宿泊施設では視覚・触覚による通知手段を備えることが重要です。本文中でも触れたように、ストロボは聴覚障害者にとって不可欠な装置です。

主なメーカー(国内外の例)

  • Wheelock、Simplex、Edwards、Gentex、Johnson Controls(メーカー群)
  • Fire-Lite、Notifier(現Honeywell傘下のメーカー)
  • Fulleon(Roshni電子サウンダーで知られ、ヨーロッパで多く使用されている)
  • HSTファイヤー、KKmoon(プルステーションやサウンダーを手がけるメーカーの例)
  • 国内メーカーの例としては、Panasonic(パナソニック)などが住宅用・業務用の製品を提供しています。

運用上のポイント

  • 設置義務や仕様は建物の用途により異なるため、設備設計は専門業者に相談する。
  • 誤報対策として、キッチン近くなど誤報が起きやすい場所には適切な検知方式(光電式の配置やヒート検出の併用など)を選ぶ。
  • 定期的な点検・清掃と、機器の寿命管理を行う。
  • 避難訓練(学校等での防災訓練や、実際の火災時対応訓練)を通じて、報知器の作動に対する適切な避難行動を周知する。

火災報知器は命を守る重要な設備です。設置・点検・更新は法令やメーカーの指示に従い、地域の消防署や認定業者と連携して適切に行ってください。

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質問と回答

Q:火災報知器とは何ですか?


A:火災報知器は、電子音やベルで、大きな高い音を出して、建物内の火災を知らせます。

Q:火災警報器を製造している会社には、どのようなものがありますか?


A:火災警報器を製造している会社の例としては、Wheelock、Simplex、Edwards、Gentex、Johnson Controls、Fire-Lite、Notifier(Honeywellが所有)、Fulleonなどが挙げられます。

Q:火災警報器にはさまざまな種類がありますか?


A: はい。ヨーロッパの火災警報器の多くはサイレンのような音を発し、ベルは連続的に鳴り響く音を発します。また、昔ながらの金属製のベルや、警報音が聞こえない聴覚障害者用のフラッシュライト(ストロボ)もあります。さらに、就寝場所には音の大きさを抑えた特殊な警報器、暗い壁には白い火災警報器があります。

Q: DIN 14675-1はどのような内容をカバーしていますか?


A:DIN 14675-1は、火災安全に関する4つの保護レベルをカバーしています。

Q:大規模なビルでは、緊急時のシステムをどのように扱っていますか?


A: 大規模なビルでは、まず緊急事態を告げ、警備員が本当に緊急事態であることを確認した後、居住者に落ち着いて避難するよう求める録音メッセージ付きの2段階システムがあります。また、小規模なビルでは、音声を使用しない即時通報システムを採用しています。

Q:誤報をしたらどうなりますか?


A:理由なく誤報を発することは、ほとんどの場所で法律違反となり、発生した場所によっては法的な影響を受ける可能性があります。

Q:最近の火災警報システムには、他にどのような機能がありますか?A:最近の火災報知器には、作動時に自動的に消防署に通報する機能、社内の警備会社に通報する機能、避難誘導を行う機能、排熱・排煙設備を起動する機能、スプリンクラーを作動させる機能、非常用照明、エレベーターの制御などの機能が付加されているものが多くあります。


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