消火器とは:定義・種類・使い方・点検方法と選び方完全ガイド

消火器とは何かを初めてでも分かるように解説。定義・種類・使い方・点検・選び方まで写真と手順で学べる完全ガイド

著者: Leandro Alegsa

消火とは、火災を抑えるために使用することができる装置のことです。消火器を使うことで、火を消したり、燃焼拡大を一時的に止めたりすることができます。小型の携帯式から車載・台車型の大型タイプまであり、持ち運んで人手で操作するものが多いのが特徴です。火の種類(燃焼対象)に応じて、使う薬剤や方式が異なるため、用途に合った消火器を選ぶことが重要です。消火器には色やラベルで分類や適用火災の目安が示されていることが多く、これが「どのような火災に役立つか」を知らせてくれます。

火災の種類と消火器の主な種類

火災は一般に次のように分類され、それぞれに適した消火法や消火器があります。選定時は必ず製品表示やメーカーの指示、法令に従ってください。

  • A火(一般可燃物): 木材・紙・布など。主に水・水系(散水・泡)や粉末系で対応。
  • B火(油・ガソリンなど可燃性液体): 油火災には泡消火薬剤・粉末・特殊化学薬剤が有効。水は油を飛散させるため危険。
  • C火(可燃性ガス): ガス噴出が続く場合はまず閉栓が優先。粉末系やCO2が用いられることがある。
  • D火(金属火災): ナトリウム、マグネシウム等の金属火災には専用の粉末(ドライパウダー)が必要。
  • F(日本では「油・脂火」)/K(厨房油火災): 調理油などの高温油脂火災には、ウェットケミカル(特殊な消火薬剤)が有効。水は危険。

主な消火器の種類(代表例):

  • 水・水系(粉末混入のもの含む): A火に有効。電気火災には使用不可のものがあるので注意。
  • 泡(フォーム): B火(液体火災)やA火に有効で、油面を覆うことで再発火を抑える。
  • 粉末(ABC粉末など): A・B・Cに広く使える汎用性が高い。視界・機器への影響がある。
  • 二酸化炭素(CO2): 電気設備火災に有効で、残留物が少ない。屋外や換気が良い場所向け。
  • ウェットケミカル(厨房用): 調理油火災に特化。油を冷却し化学反応で消火する。
  • 金属用粉末: D火専用。通常の消火器では消せない。

色コードと表示について(一般例)

消火器本体やラベルには色やピクトグラムでどの火災に使えるかが表示されています。国やメーカーによって色分けが異なる場合があるため、必ず表示を確認してください。一般的な例として:

  • 赤:水系(主にA火)
  • クリーム(ベージュ):泡(フォーム)
  • 青:粉末(ABC)
  • 黒:CO2(二酸化炭素)
  • 黄色:ウェットケミカル(厨房用)

上記はあくまで一般例です。購入や設置時は製品ラベル(適用火災、使用温度範囲、容量、型式適合表示など)を必ず確認してください。

サイズ・放射時間と設置場所の目安

消火器には容量差があり、携帯できる小型(0.5kg程度)から業務用の大型(数kg〜)まであります。小型は携帯・初期消火に便利ですが放射時間は短く、容量の大きいものは放射時間が長くなります。参考例(機種により異なります):

  • 0.5〜2kg:放射時間 2〜5秒程度(携帯用、車載用など)
  • 6〜12kg:放射時間 10〜20秒程度(事業所や公共施設向け)

設置場所は火災が発生しやすい場所(厨房、倉庫、機械室、車両、階段や出入口付近)に見やすく、手が届く位置に固定します。避難経路を塞がないこと、視認性を確保することが重要です。

消火器の使い方(基本手順)

消火器の操作はできるだけ落ち着いて行い、以下の基本手順を守ってください。消火器の取扱説明書や本体ラベルの手順にも従ってください。

  • 1. 安全を確認:自身の安全と避難経路を確保。火が手に負えない、煙がひどい場合は直ちに避難して119番通報。
  • 2. 119番通報:可能なら消火活動を始める前に消防へ通報(現場の状況を伝える)。
  • 3. ピンを抜く/安全栓を外す:安全ピンや封印を外す。
  • 4. ノズルを火元へ向ける:噴射口を火元に向け、標準的には少し距離を取って噴射を開始。
  • 5. 放射して左右に掃く:ノズルを左右に動かして火元を覆うように消火する。油火災ではノズルを油面に直接当てず、付近から慎重に放射。
  • 6. 常に退路を確保:後退しながら消火。再燃や急激な炎上に備える。

一度の放射で消えない場合や火が拡大する場合は直ちに撤退し、避難を優先してください。

点検・保守(維持管理)のポイント

消火器は使わなくても劣化するため、定期的な点検と整備が必要です。法令やメーカー指示に従うことが前提ですが、一般的な目安は次の通りです。

  • 日常・月次の外観点検:設置場所にあるか、取付金具が正しいか、外観にへこみ・腐食・漏れがないか、ホースやノズルに損傷がないか、圧力計の指針が緑色(正常範囲)か、ピンや封印があるかを確認します。
  • 年次の専門点検:メーカーや専門業者による詳細点検を行う。消防法等で義務付けられている場合は法令に従う必要があります。
  • 内部点検・整備:充填物の交換、圧力の復元、バルブやシールの点検など。多くの充填式消火器は数年ごとに内部点検や再充填、耐圧試験が必要です。
  • 廃棄・交換の目安:外観の著しい腐食や損傷、製造年からの経年劣化、耐圧検査に不合格の場合は廃棄または整備が必要。使用期限の表示がある機種もあります。

具体的な検査間隔(内部点検・耐圧試験など)は消火器の種類・型式・メーカーや地域の法令で異なります。必ず製品の取扱説明書・ラベル、管轄消防署や専門業者の指示に従ってください。

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透明な消火器は訓練に使用されています

選び方のポイント(家庭・事業所別)

  • 家庭向け: キッチンにはウェットケミカルや小型の粉末/CO2を検討。寝室や居間には汎用の粉末や水系(電気系に注意)を併用。出入口付近に配置。
  • 事業所・工場: 取扱物質(油、可燃性ガス、可燃金属など)に合わせた専用消火器を設置。可燃性液体を扱う場所には泡消火器や適切な粉末、厨房にはウェットケミカルを配備。
  • 車両・船舶: 車載用、船舶用の規格を満たした耐振動・耐寒性のある機種を選ぶ。
  • 規格・表示: JISや国の規格、型式適合表示、適用火災の表示を確認。認証・検定を受けた製品が安全です。

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消火器の使い方を示した1904年の広告

訓練と安全注意点

  • 消火器は事前に操作方法を覚え、訓練用(空のものや訓練器具)で扱い方を体験しておくと迅速に対応できます。
  • 電気火災には水系は避け、CO2や粉末を使用する。油火災に水は絶対にかけない。
  • 火が大きい、煙が多い、爆発の恐れがある場合は無理に消火せず直ちに避難し、119番通報する。
  • 消火後も再燃の可能性があるため、消防が到着するまで現場から目を離さない、または避難して待つ。

まとめ(チェックリスト)

  • 設置前に適切な種類・容量を選ぶ(火災種別・設置場所を考慮)。
  • 日常的な外観点検と年次の専門点検を実施する。
  • 使用方法(ピンを抜く・放射する・左右に掃く)を訓練しておく。
  • 表示・ラベル(適用火災、使用温度、製造年月、点検記録)を確認する。
  • 安全最優先で、消火が困難な場合は速やかに避難・通報する。

消火器は初期消火で大きな効果を発揮しますが、適切な種類の選定、定期的な点検、正しい使い方が伴って初めて役立ちます。法令やメーカーの指示、地域の消防署の助言に従って設置・維持を行ってください。

蓄圧式消火器Zoom
蓄圧式消火器

質問と回答

Q:消火器とは何ですか?


A:消火器は、火災を制御し、消火するために使用することができる装置です。

Q:どの種類の消火器を使用すればよいか、どのように判断すればよいですか?


A:火災の種類によって消火に必要な物質が異なるので、消火器のカラーコードを見て、どの種類の火災に適しているかを判断することが重要です。

Q: 手持ち式消火器のサイズは?


A:手持ち式消火器の大きさは、通常0.5kgから14kgまでです。

Q: 2kgの消火器はどのくらいもちますか?


A:2kgの場合、通常2~4秒程度です。

Q:もっと大きなモデルはありますか?


A:はい、台車や車両に搭載する大型のものもあり、空港や公共施設などでよく使用されています。

Q:消火器はどれくらいの頻度で点検すればよいのですか?A:消火器の点検は、公共施設では法律で定められている一定期間後に行う必要があります。

Q:透明な消火器は何に使うのですか?


A:透明な消火器は、一般的に訓練用に使用されます。


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