オレゴン州ポートランド市の市旗は、緑の地に白い四角い星(中心の白い四角形)を配し、そこから放射状に青のストライプが伸び、それぞれをL字型の黄色いラインが囲んでいるデザインです。青と黄色の間には細い白線が入り、また黄色と緑の境界にも白線が入っています。市の公式規格では、旗の高さ(縦=フラッグホイスト)は3フィート、長さ(横=フライ)は5フィートと定められており、比率は3:5です。
デザインと象徴
2002年に採択された市の条例(条例176874)でデザインの意味が明記されました。主な象徴は次のとおりです:
- 緑:森と緑の街(都市の豊かな緑地・森林資源を表現)。
- 黄色:農業と商業(地域の農業・経済活動を象徴)。
- 青:川(ポートランドを流れる河川、特にウィラメット川とその合流先であるコロンビア川を示唆)。
中心から放射する青いストライプとその周囲のL字形の黄色線、細い白線による配色は、地理的・経済的な要素と都市の景観を抽象的に表したものです。ポートランドはウィラメット川がコロンビア川と合流する付近をまたいでおり、河川の重要性がデザインに反映されています。
色・比率などの規格
2014年9月3日に改訂された市条例(条例186794)により、旗のプロポーションとパントンカラー(PMS)が正式に規定されました。指定色は次のとおりです:
- 白(White)
- PMS 279(青)
- PMS 349(緑)
- PMS 1235(黄)
また、公式サイズは高さ3フィート、長さ5フィート(比率3:5)とされていますが、用途に応じてこの比率を保った縮尺で作製されるのが原則です。
制定の経緯とデザインの変遷
旗の基本デザインは、長年ポートランドに住んでいた著名なグラフィックデザイナー、R.ダグラス・リンチ(1913–2009)によって1969年に作られました。リンチのデザインは市内で広く使われてきましたが、2002年に市議会はリンチとポートランド・フラッグ・アソシエーションの要請を受け、リンチの意図をより忠実に反映させるための簡潔化・標準化を図る改訂を行い、条例176874で正式採択しました。さらに2014年の条例186794で色指定と細部の規格が明確化されました。
設計者について
R.ダグラス・リンチはグラフィックデザインの実務を長年にわたり行い、ポートランドに深い結びつきを持っていました。彼のデザインは都市の自然環境や地理的特色を抽象的かつ視覚的に表現するものであり、ポートランドの象徴として今日まで受け継がれています。
備考
- 市の条例により色と比率が公式に定められているため、公的用途で使用する旗はこれらの規格に従うことが推奨されます。
- 民間での利用やグッズ化も見られますが、公式の場で掲揚する場合は指定色・比率・デザインを尊重してください。