ジェム・アーチャー(Colin Murray "Gem" Archer)は、イギリス出身のギタリスト/ソングライター。1990年代から活動を続け、Heavy Stereo、Oasis、Beady Eye、そして後年はNoel Gallagher's High Flying Birdsなどのバンドで知られるミュージシャンである。温かみのあるリズム・ギターとメロディアスなフレーズを特徴とし、バンドのサウンドメイクや楽曲制作に貢献してきた。
初期〜Heavy Stereo
ジェムは1990年代に自身のバンドHeavy Stereoで活動し、1993年から1999年ごろまで精力的に作品を発表した。Heavy Stereoの楽曲や映像は現在でもYouTubeなどで視聴でき、CDなどもオンラインで入手可能である。バンド活動を通じて培ったギターワークとソングライティングが、後のキャリアの基盤となった。
Oasis加入と活動
1999年、Oasisの初期メンバーであったポール"Bonehead" Arthursやポール"Guigsy" McGuiganが脱退した後、ジェム・アーチャーは後任ギタリストとしてバンドに参加し、ライド出身のアンディ・ベルがベースに加入した。ジェムはそれ以降のツアーやスタジオ作業に参加し、Heathen Chemistry、Don't Believe The Truth、Dig Out Your Soulといったアルバム制作やレコーディング/ライヴ活動に貢献した(Be Here Nowは彼の加入前の作品である)。
オアシス在籍中、ジェムはギター演奏だけでなく楽曲提供も行い、たとえばDon't Believe the Truthに収録された「A Bell Will Ring」など、自作曲がアルバムに採用された。
Beady Eye 結成と経緯
2009年、オアシスが解散した後(2009年のフェス出演を経ての決定)、リアム・ギャラガーを中心にジェム・アーチャー、アンディ・ベル、クリス・シャロックらでBeady Eyeが結成された。Beady Eyeはオアシスとは異なる方向性で活動し、数枚のアルバムとツアーを行った。ジェムは引き続きギター/作曲でバンドに貢献した。
事故、回復とBeady Eyeの終了
2013年、ジェムは自宅の階段から転落して頭蓋骨を骨折する大ケガを負い、長期間の治療と休養を余儀なくされた。この事故によりBeady Eyeは一時活動を休止したが、ジェムの回復後にツアーを再開した。しかし2014年にリアムがソロ活動へ移ることを表明し、Beady Eyeは活動を終了した。
Noel Gallagher's High Flying Birdsへ
その後しばらく表舞台から距離を置いていたジェムだが、後年になってノエル・ギャラガーのプロジェクトに参加することとなった。ツアーやレコーディングでバンドに加わり、シングル曲やEP収録曲などでギターを担当している。加入により、ジェムは再び大規模なツアーに参加し、現在のラインナップの一員として活動を続けている。
演奏スタイルと役割
ジェムはリズム・ギターを中心に、楽曲に寄り添うプレイスタイルでバンドの土台を支えるタイプのギタリストとして評価される。派手なソロに頼らず、メロディとコード感を重視したアレンジで楽曲の魅力を引き出すことを得意とする。また作曲面でも貢献し、バンド内部での楽曲制作において存在感を示してきた。
ディスコグラフィ(主な参加作品)
- Heavy Stereo 名義の作品群(1990年代)
- Oasis:Heathen Chemistry、Don't Believe The Truth、Dig Out Your Soul など
- Beady Eye:複数のアルバム・ツアーに参加
- Noel Gallagher's High Flying Birds:ツアー参加およびシングル/EPへの参加
ジェム・アーチャーは長年にわたって英国ロックの第一線で活動してきたミュージシャンであり、現在も演奏活動を通じてそのキャリアを続けている。