グラウカスとは?青緑・青灰色の意味、植物・鳥・果実の特徴と見分け方

グラウカスとは何かを写真と図で解説。青緑・青灰色の色味や植物・鳥・果実の蝋状粉層の特徴、見分け方、身近な例(ブドウ・カモメ)までわかる入門ガイド

著者: Leandro Alegsa

グラウカスとは、一般に青緑色または青みがかった灰色(bluish‑green to bluish‑gray)を指す言葉です。植物学では、葉や果実などの表面に付着する淡い青みがかったワックス状または粉状の層(表皮のロウ質物質、英語では「glaucous」「bloom」「epicuticular wax」などと呼ばれる)を意味します。鳥類の記述では、羽や脚、くちばしなどの部分に見られる青みがかった灰色の着色を指すことがあります。植物学で使われる用語です。

語の用例と代表的な種

「グラウカス(glaucous)」は学名や種小名にも現れ、外見にその色調や被覆があることを示します。代表例:

  • Larus glaucescens(グラウクス翼カモメ、英名:Glaucous‑winged Gull)— 翼に淡い灰青色がある種。
  • Anodorhynchus glaucus(グラウクスマコウ、Glaucous Macaw)— かつて確認されたマコウインコの一種で、名前に「glaucus」を含む。
  • Carex flacca(学名)やSymphyotrichum laeve(学名)— 種により葉の色や粉状被覆が「グラウカス的」であることを示す場合があります。

植物での意味(表面のワックス・ブルーム)

植物表面の「グラウカス」は、しばしば白っぽく鈍い青緑色に見える粉状またはワックス状の被覆です。これは表皮に分泌されたロウ状物質や微細な結晶によるもので、主に次のような役割があります:

  • 蒸散や水分損失の軽減
  • 強い日射からの保護(反射による過熱防止)
  • 病気や害虫の付着を抑える効果

この被覆は指でこすると簡単に取れることが多く、英語では「bloom」や「pruinose」と表現されることもあります。

鳥類での意味

鳥類の記載で「グラウカス」と言う場合は、羽や脚、虹彩などに見られる青灰色の着色を指します。種の識別に使われることがあり、例えば脚が青灰色であることがその種の特徴となる場合があります。

果実でのグラウカス(ブルーム)

ブドウ、プラム、ブルーベリーなど多くの果物では、果皮の表面に白っぽい粉状の層(ブルーム)が見られます。これは果実自身が分泌したワックスや微細なロウの結晶で、水分を保ち、外界からの刺激から果実を守る役割があります。指でこすると取れることが普通で、取れても果実自体に害はなく、食用にも問題がないことが多いですが、食べる前に洗うのが一般的です。

見分け方・観察のポイント

  • 見た目:色がやや鈍く、薄い白粉や粉っぽさが乗ったように見える。遠目だと青緑〜灰色が強調される。
  • 触って確認:指で軽くこすると粉が落ちる(取れる)場合が多い。色が下地の緑や黒に戻るのが目安。
  • 拡大鏡:表面が微細な粒子や結晶で覆われているのが観察できる。
  • 鳥の場合:羽色の全体的な印象(鈍い青灰色)、脚やくちばしの色合い、季節差や個体差にも注意。

関連用語として「pruinose(プルーノース/粉状)」や「bloom(ブルーム/果実の粉)」があり、いずれもグラウカス的な外観を表す際に使われます。

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翼に淡い青灰色があるカモメ(イメージ)

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果皮に粉状のブルームが付いた黒ブドウ(イメージ)

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斑点や粉質の被覆が見られる葉の例

質問と回答

Q:釉薬の色は何を意味しているのですか?


A:釉薬とは、青緑色や青灰色をした色のことです。植物学では、葉や果実などの表面にある淡い青みがかったワックス状の層や粉状の層を指します。鳥類では、羽毛や脚などの一部が淡い青みがかった灰色であることを指します。

Q:名前にglaucousがつく動植物はありますか?


A:あります。「Glaucous Gull (Larus glaucescens)」「Glaucous Macaw (Anodorhynchus glaucus)」などがあります。また、glaucous Sedge (Carex flacca) やglaucous Michelmas Daisy (Symphyotrichum laeve)などもあります。

Q:芒種はどうやって見分けるのですか?


A:ブドウやスモモなどの果実は、皮の表面に糊状のワックスや粉状の層があることが多く、これは簡単にこすり落とすことができます。鳥類では、羽や脚などの一部が青みがかった灰色になっていることがありますが、これは "glaucous "であることを示しています。また、葉の裏側が釉薬で覆われていることもあります。

Q:果実にとって、この層はどのような役割を果たしているのですか?


A:果実を水から守る層です。

Q:このような特徴を持つ鳥の例はあるのですか?


A:はい、一例としてグロスカス(Larus glaucescens)がいます。

Q:このような特性を持つ植物の例はありますか?


A:はい、glaucous sedge (Carex flacca)があります。


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