ハンマー投げとは?競技ルール・技術・歴史をわかりやすく解説

ハンマー投げの基本ルールから投法・練習法、歴史やオリンピックの歩みまで図解と動画でわかりやすく解説。

著者: Leandro Alegsa

ハンマー投げは、陸上の投擲競技である。ワイヤーとハンドルに取り付けられた重い金属製のボールを投げることが目的である。その名称は、古いスコットランドのスポーツ競技に由来している。

他の投擲競技と同様に、競技者はハンマーを頭上で振って円運動を起こし、できるだけ遠くへ飛ばすことを目指す。投擲動作では、まずハンマーを数回前後に振る「ウォームアップスイング(ウィンド)」を行い、その後力を加えて1〜4回の回転を行いながら速度を上げ、最後に円の前方からボールを放す。多くの選手は3〜4回転を行い、回転ごとに徐々に回転速度を高めていく。遠投に最も重要なのは、ボールを放すときの角度と、ボールの速度(放出速度)である。ハンマー投げは長い歴史を持ち、オリンピックに早くから採用された競技の一つであり、性別を問わず行われる。

競技の基本ルール

  • 投擲は直径約2.135メートルの円(投擲サークル)内から行う。選手はサークル内で回転し、規定の投擲線内(投てき区域)にハンマーを落とす必要がある。
  • 用具規格:男子用ハンマーの重さは7.26kg、女子は4.0kg(国際競技の規格)。ワイヤーとハンドルを含む長さなどは国際競技規則で定められている。
  • 投球が有効となるための主な条件:
    • ハンマーが投てき区域内に落ちること。
    • 選手がボールの着地前にサークルの外へ出ないこと。サークルから出る場合は、後方半分の扉(または後方の出入口)から静かに出る必要がある。
    • サークルの縁に触れたり、サークル外に足を踏み出したりするとファウルとなる。
  • 競技の進行:通常は予選で各選手3投、決勝ではまず各選手3投を行い、その後上位8名がさらに3投(合計6投)を行い、最長投を記録として順位を決定する(大会によって若干の差がある)。
  • 記録の測定は、サークル中心点からハンマーが地面に最初に着いた地点までを直線でメートル単位で測る。

用具と設備

  • ハンマー:金属製の球(ボール)とワイヤー、ハンドルで構成される。競技用は規格に合った重量と長さが定められている。
  • 投擲サークルとケージ:投擲は特別に設けられたサークル内で行われ、安全のために観客や他の選手を守る金属製のケージ(投擲用ケージ)で囲われるのが普通である。練習や競技では必ずケージが使われる。

基本技術と練習のポイント

  • グリップと姿勢:両手でハンドルを持ち、背筋を伸ばして重心を安定させる。肩や腰の連動、足の踏み込みが重要。
  • ウォームアップスイング(ウィンド):回転に入る前に数回ゆっくりと振りを作り、タイミングと重心移動を確認する。
  • 回転(ターン):足の踏み替えと腰の回転で徐々に遠心力を高める。回転ごとにリズムを保ち、最後の回転で最大速度を作る。
  • リリース(放出):タイミング良く放し、放出角度と放出速度を最適化する。リリース後の体の収まり(バランス)も大切で、サークル外へ出る際のマナーやルールに注意する。
  • トレーニング:筋力トレーニング(特にコア、脚、肩)、回転感覚を養うドリル、スピードと柔軟性を高める練習を組み合わせる。

安全とマナー

  • ハンマー投げは危険を伴うため、練習や競技は必ず投擲ケージやネット設備が整った場所で行う。周囲の安全確認を怠らない。
  • 観客や他の選手の立ち位置に注意し、投擲区域に無関係の人が入らないようにする。
  • 競技中は審判の指示に従い、ファウルや危険行為を避ける。

歴史と国際大会

ハンマー投げは、起源を古いスコットランドの伝統競技に持ち、のちに現代的な形式に整えられていった。男子は近代オリンピックの初期から採用され、女子は比較的遅く導入され、2000年シドニーオリンピックから正式種目となった。国別では東欧や旧ソ連圏、ポーランドなどが強豪として知られている。

主な記録(参考)

  • 男子世界記録:ユリイ・セディク(Yuriy Sedykh)による86.74m(1986年)※歴史的に残る長距離記録の一つ。
  • 女子世界記録:アニタ・ヴウォダルチク(Anita Włodarczyk)による82.98m(2016年)※女性記録のトップクラス。

競技を始めたい人へ

  • まずは専門の指導者の下で基本動作と安全習慣を学ぶこと。独学で回転を速めようとすると怪我や事故の原因になる。
  • 若いうちから柔軟性や基本的な筋力を養い、段階的に技術を身につける。初めは軽いハンマーやフォーム練習から始めるとよい。
  • 試合ではルールを理解し、規定の用具・服装・マナーを守ることが大切。

ハンマー投げは、パワーだけでなくリズム、バランス、テクニックが求められる競技です。正しい技術と安全対策を身につければ、年齢や性別を問わず楽しめる陸上競技の一つです。

ハンマー投げのイラスト(コロンビアZoom
ハンマー投げのイラスト(コロンビア

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質問と回答

Q:ハンマー投げとは何ですか?


A:ハンマー投げとは、ワイヤーとハンドルに取り付けられた重い金属球を投げ、最大飛距離を目指す陸上競技の投擲競技です。

Q:なぜハンマー投げという名前なのですか?


A:「ハンマー投げ」という名称は、スコットランドの古いスポーツ競技に由来しています。

Q:ハンマーを投げるための技術は何ですか?


A:ハンマーを投げるには、頭上でハンマーを振って円運動を行い、その円運動を1~4回転させることで力を加え、スピードを上げていきます。競技では、ほとんどの選手が3~4回回転し、回転するごとに徐々に速度を上げていきます。

Q:ハンマー投げで遠投をするために最も重要な要素は何ですか?


A: ハンマー投げで遠投をするために最も重要な要素は、リリースの角度とボールのスピードです。

Q:ハンマー投げのボールはどのようにリリースされるのですか?


A:サークルの前方からボールを放ちます。

Q: ハンマー投げはいつからオリンピックに採用されたのですか?


A:ハンマー投げは、オリンピックで最初に行われた競技の1つです。

Q: ハンマー投げには性別がありますか?


A:いいえ、性別に関係なく参加することができます。


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