高層ビル(高層建築物)とは?定義・種類・構造・材料・歴史を解説

高層ビルの定義から種類、構造、材料、歴史まで図解で分かりやすく解説。エレベーターや鉄骨・鉄筋コンクリートの違い、超高層の特徴も一目で理解。

著者: Leandro Alegsa

高層ビルとは、高い建物のことです。マンションオフィスビル、あるいはホテルや小売店などの他の機能として使用されます。複数の用途が組み合わされることもある。住宅用の高層ビルは、タワーブロックや、「Multi Dwelling Unit」を意味する「MDU」とも呼ばれます。非常に高い高層ビルは「スカイスクレイパー」と呼ばれます。

高層ビルが可能になったのは、エレベーター(昇降機)の発明と、安価で豊富な建築資材のおかげである。高層ビルに使われる材料は、鉄筋コンクリートとスチールである。北米型の超高層ビルは鉄骨が多く、住宅棟はコンクリートが主流である。タワーブロックと超高層ビルの明確な違いはないが、一般的には50階以上のビルが超高層ビルとされる。

定義と分類

高層ビルの定義は国や団体によって異なりますが、一般に地上高や階数で区分されます。例としては次のような目安があります。

  • 高層(High-rise):おおむね地上高35m(階数で約12階)以上とされることが多い。
  • 超高層(Skyscraper / Tall building):高さ100m〜150m以上を指す場合が多いが、組織によって基準は異なる。
  • CTBUHの分類:supertallは300m以上、megatallは600m以上といった区分が使われる。

また、用途や形態で「住宅用」「オフィス用」「複合(mixed-use)」などに分けられます。

種類(用途別)

  • 住宅タワー:高層マンション、タワーブロック。MDUとも呼ばれる。
  • オフィスビル:単体の事務所ビルや企業本社ビル。
  • ホテル:多階の宿泊施設。
  • 複合用途ビル:商業・オフィス・住宅・ホテルを組み合わせたもの。都市中心部で効率的な土地利用が可能。
  • 観光・ランドマーク型:展望台や商業施設を備えた象徴的建築。

構造と設計の特徴

高層ビルは高さゆえに、風や地震などの外力に対する設計が重要です。主な構造形式と設計上のポイントは次の通りです。

  • 骨組み・コア構造:中央に強固なコア(階段・エレベーターシャフト・配管をまとめる)を置き、周囲を梁や柱で支える。コアが耐力の中心になることが多い。
  • フレーム・チューブ構造:外周を強化して風荷重を分担させる「チューブ構造」や、複数のチューブを束ねた「バンドルドチューブ」などがある。
  • アウトリガー・ダンパー:剛性を高めるアウトリガー梁、揺れを低減するチューンドマスダンパー(例:台北101)を用いることがある。
  • 免震・制震:特に地震多発地帯では免震装置や制震装置を採用して被害を抑える。
  • 地盤と基礎:深い杭、ケーソン、基礎盤などで支持する。軟弱地盤では特殊な地盤改良が必要。
  • 昇降機システム:高速エレベーター、ダブルデッキ、スカイロビーによるゾーニング、目的地選択制御などで効率化する。
  • 避難・防火計画:複数の避難階段、避難階(refuge floor)、スプリンクラーや煙制御システムが必須。

材料と施工技術

高層ビルに用いられる主な材料とその特徴:

  • 鉄骨(スチール):軽くて引張・曲げに強く、工場で製作して現場で組み立てるプレファブ化が可能。北米型超高層で多用される。
  • 鉄筋コンクリート(RC):圧縮に強く、質量が大きいため振動を抑える効果がある。住宅高層で主流。
  • 複合構造:鉄骨とコンクリートを組み合わせてそれぞれの長所を生かす。高強度コンクリートや高耐力鋼材の利用が進む。
  • 外装材(カーテンウォール等):ガラス、アルミ、石材など。断熱・遮熱・日射制御や防水・気密性能が重要。
  • 防火・耐久処理:耐火被覆、防食処理、長期維持管理を考慮した設計が必須。

歴史的な経緯(簡略)

  • 19世紀後半:エレベーターの安全装置や鉄骨建築技術の発展により初期の高層建築が登場。シカゴのホーム・インシュアランス・ビル(1885年)はしばしば「初のスカイスクレイパー」とされる。
  • 20世紀前半:ニューヨークやシカゴで超高層化が進む。アールデコ様式の摩天楼が象徴的。
  • 戦後〜近年:世界各地で超高層化が進み、技術革新でさらに高い建築が可能に。中東や中国、アジアの都市で高層ビル群が形成された。現在の世界最高層ビルはバージ・カリファ(ドバイ)など。
  • 日本:地震に強い構法や防災基準の整備を経て、都市部で高層住宅や超高層複合施設が展開。免震・制震技術の導入が進む。

安全性・維持管理

  • 定期点検:外壁点検、エレベーター・設備の法定点検、耐震診断など。
  • 耐火・避難対策:避難誘導、非常用電源、消防設備の整備。
  • 更新計画:設備の老朽化対策や長期修繕計画(大規模修繕)が必要。

環境・都市への影響

  • 土地利用の高効率化:限られた都市土地を垂直方向に活用できる。
  • 気候・景観への影響:日照遮蔽や風の流れ(風洞実験で対策)に配慮する必要がある。
  • 省エネルギー設計:高性能断熱、日射遮蔽、再生可能エネルギーの導入、グリーン化(屋上緑化)など。

まとめ(要点)

  • 高層ビルは用途や高さに応じて多様な形態があり、エレベーターや鋼材・コンクリートの進化が普及の鍵となった。
  • 設計では風・地震・避難・エレベーター計画など複数の専門分野が連携する必要がある。
  • 最近は環境性能や都市との調和、長期維持管理が重要なテーマになっている。

質問と回答

Q: 高層ビルとは何ですか?


A: 高層ビルとは、マンション、オフィスビル、ホテル、店舗など、さまざまな用途に使用できる高い建物のことです。

Q: 住宅用高層ビルはどのように呼ばれるのですか?


A:住宅用高層ビルは、タワーマンションやMDU(Multi Dwelling Unit)と呼ばれることもあります。

Q: 超高層ビルとは何ですか?


A:超高層ビルとは、非常に高い高層建築物のことです。

Q:高層ビルを可能にしたものは何ですか?


A:エレベーター(昇降機)の発明と、より安価で豊富な建築資材の入手が、高層ビルを可能にしました。

Q:高層ビルにはどんな材料が使われているのですか?


A:鉄筋コンクリートや鉄骨が高層ビルの材料として一般的です。

Q:タワーマンションと超高層ビルの違いは何ですか?


A:タワーマンションと超高層ビルの明確な違いはありませんが、一般的に50階建て以上のビルが超高層ビルと言われています。

Q:高層ビルの反対語は何ですか?


A:高層ビルの反対は低層ビルで、その真ん中が中層ビルです。


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