イザベラ1世(イザベル・カトリック):スペイン統一・コロンブス支援の女王

イザベラ1世の知られざる決断と影響を解説。スペイン統一、コロンブス支援、宗教政策や王家の系譜まで網羅。

著者: Leandro Alegsa

概要

イザベラ・オブ・カスティーリャ(イサベル1世、イザベル・カトリック、1451年4月22日 - 1504年11月26日)は、カスティーリャとレオンの女王で、カスティーリャ王ジョン2世とその2番目の妃ポルトガルのイザベルの娘として生まれました。彼女はカスティーリャの統治と宗教政策、海外探検の支援を通じて、15世紀末から16世紀初頭のスペイン統一と大航海時代の端緒に深く関わった重要な君主です。

結婚とスペイン統一

王位継承をめぐる混乱の中で、イザベラは1469年にアラゴン王フェルディナンド2世と密かに結婚しました。この結婚は当初カスティーリャの貴族や隣国に認められず、結婚後しばらくは内戦(カスティーリャ内戦)や王位継承問題が続きました。最終的にイザベラがカスティーリャ女王として承認される一方で、夫フェルディナンドはアラゴン王となり、両王の統治によってカスティーリャとアラゴンは同君連合的に結びつき、現在のスペイン王国の基盤が築かれました。

宗教政策とレコンキスタの完了

イザベラとフェルディナンドはカトリック教会との強い結びつきを重視し、1478年にはローマ教皇の承認を受けてスペイン異端審問(スペイン・インクイジション)を設立しました。また、1492年1月には最後のイスラム王国であるグラナダ王国の降伏(グラナダ降伏)により、いわゆるレコンキスタ(イベリア半島の再征服)が事実上完成しました。同年には《勅令(アルハンブラ勅令)》によりユダヤ人の改宗か国外退去が命じられるなど、宗教的一体化の政策が強化されました。

新世界(アメリカ大陸)への支援と影響

イザベラは海路による新しい交易路の開拓に関心を持ち、探検家のクリストファー・コロンブスの航海を援助しました。1492年の第1回航海によりコロンブスはヨーロッパから見て未踏とされた地域に到達し、以後コロンブスは計4回の航海を行いました。これによりスペインは「新世界」と呼ばれるアメリカ大陸での勢力拡大を始め、1494年のトルデシリャス条約などを通じてポルトガルと領土分割を行うことになります(条約自体は両国間の合意であり、教皇勅書を背景に成立しました)。新大陸の征服と植民は後のスペイン帝国の基礎を形づくりました。

子女と王位継承

  • イザベラとフェルディナンドの間には複数の子女が生まれ、そのうち代表的なのは長女イサベル(早世)、王子フアン(早世)、次女フアナ(カスティーリャのフアナ=「狂女フアナ」)、次女マリア、末娘はキャサリン・オブ・アラゴンです。
  • キャサリンは1509年にイギリスのヘンリー8世と結婚しました。
  • 娘のフアナ(Juana)はカスティーリャ王位を継ぎ、イザベラの死後に名目上の女王となりましたが、精神状態や夫フィリップ(ブルゴーニュ出身)との関係により実権は制限され、最終的にその子孫がスペインとハプスブルク帝国の王位(スペインのカルロス1世/神聖ローマ皇帝チャールズ5世)を継承します。

評価と遺産

イザベラはスペイン統一の中心人物として高く評価される一方で、宗教的統制や異端審問、ユダヤ人追放などの政策は批判の対象にもなっています。また、コロンブス支援により始まったアメリカ大陸への植民とそれに伴う先住民への影響(征服、病気、奴隷化など)は、歴史的に極めて重大であり賛否両論を生む遺産となりました。彼女の治世は近代スペイン国家の形成と、ヨーロッパ・世界史に大きな変化をもたらした時代の一つとされています。

イザベラ・オブ・カスティーリャZoom
イザベラ・オブ・カスティーリャ

フェンディナンド&イザベラZoom
フェンディナンド&イザベラ

質問と回答

Q: イザベラ・オブ・カスティーリャとは誰ですか?


A: イザベラ・オブ・カスティーリャは、カスティーリャとレオンの女王です。

Q: イザベラの両親は誰ですか?


A: イザベラの両親は、カスティーリャのジョン2世とその2番目の妻であるポルトガルのイザベルです。

Q: 1469年、イザベラは誰と密かに結婚したのでしょうか?


A: イザベラは1469年にアラゴンのフェルディナンド2世と密かに結婚しました。

Q: アラゴンのカトリーヌとは誰ですか?


A: アラゴン公カトリーヌは、カスティーリャ公イザベラとアラゴン公フェルディナンド2世の末っ子で、後にイギリスのヘンリー8世と結婚しました。

Q: イザベラの兄が亡くなった後、誰が女王になったのですか?


A: イザベラは、兄エンリケの死後、彼の娘フアナが女王になることを望んでいたにもかかわらず、女王となりました。

Q: イザベラとフェルディナンドは何を統合して現代のスペインを作ったのでしょうか?


A: イザベラとフェルディナンドは、カスティーリャとアラゴンの土地を統合し、現在のスペインを作りました。

Q: イザベラの死後、誰が女王になったのでしょうか?


A: イザベラの死後、娘のカスティーリャのジョアンナが女王になりました。


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