ジョン・リー・トンプソン(1914–2002)|イギリスの映画監督 — 代表作『ナバロンの銃』『ケープ・フィアー』
ジョン・リー・トンプソン(1914–2002):ロンドン&ハリウッドで輝いた英国映画監督。『ナバロンの銃』『ケープ・フィアー』など代表作と受賞歴を詳解。
ジョン・リー・トンプソンは1914年8月1日生まれ、2002年8月30日没。ロンドンとハリウッドで長年活躍したイギリス出身の映画監督で、スリラーや戦争劇、サスペンス、アクションなど幅広いジャンルを手掛けました。1961年の映画ナバロンの銃(The Guns of Navarone)でアカデミー賞監督賞にノミネートされたことは特に知られています。
経歴と作風
トンプソンはイギリス映画界でキャリアを積んだ後、ハリウッドへ移り国際的に活躍するようになりました。初期の作品ではヒューマンドラマやミステリー、戦争映画で高い評価を受け、後年は商業的なアクションやスリラー路線に軸足を移しました。映像のテンポを重視し、緊張感を高める演出や人物の心理描写に長けていた点が特徴です。またチャールズ・ブロンソンらスター俳優と繰り返し組むなど、俳優との実務的な協働でも知られます。
代表作(主な作品)
- アイス・コールド・イン・アレックス(Ice Cold in Alex) — 英国時代の傑作の一つ
- タイガー・ベイ(Tiger Bay) — 若手演技を活かした人間ドラマ
- 黄色い風船 — 初期の注目作のひとつ
- ナバロンの銃(The Guns of Navarone) — アカデミー賞監督賞ノミネート(1961)
- ケープ・フィアー(Cape Fear) — 1962年版。スリラーの代表作
- カントリーダンス、セント・アイヴス — イギリス時代と移行期の作品
- ピーター・プラウドの生まれ変わり(The Reincarnation of Peter Proud) — 超常的要素を扱ったメロドラマ
- ハッピー・バースデイ・トゥ・ミー、10 to Midnight — ホラー/スリラー路線の多彩な実験
- マーフィーの法則(Murphy's Law) — 1980年代のアクション/犯罪映画
- 男がやる悪、ファイアーウォーカー(Firewalker) — アクションと冒険の娯楽作
- 夜にゆれる、ホワット・ア・ウェイ・トゥ・ゴー! — 多様なジャンルでの仕事を示す作品群
- キンジテ(Kinjite: Forbidden Subjects) — 晩年の代表的な問題作の一つ
上記以外にも、トンプソンは商業映画を中心に数多くの作品を監督し、1950〜1990年代に渡って精力的に活動しました。演出の堅実さとジャンルの幅広さから、同時代の映画製作者の中でも独自の存在感を示しました。
2002年8月30日に没するまで、トンプソンは映画界で長いキャリアを築き、イギリス映画とハリウッド映画の橋渡しをした監督の一人として評価されています。
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