はしご(梯子)とは:種類・用途・選び方と安全の基本
はしご(梯子)の種類・用途・選び方から安全対策まで、写真付きでわかりやすく解説。家庭・業務で失敗しないポイントを確認。
はしごは、人が登り降りするために作られたツールです。はしごは全長に沿って走る2本の縦のサポート(側桟)をもち、その間に水平方向の横木(段・ステップ)があります。横木は足を置く部分で、登る人は手で横木や側桟をつかんで体を支えます。はしごには形や用途に応じてさまざまな種類があり、素材も用途に合わせて選ばれます。
主な種類と用途
- 片面はしご(もたれかけ式): 1本の連続したはしごで、屋外で建物の壁などにもたれかけて使います。使用時は底と壁の間に適度な距離を取り、安定を確保します。伸縮式や継ぎはしごとして、収納や持ち運びを容易にするタイプもあります(下の「伸縮・継ぎはしご」を参照)。
- ステップはしごは、家庭や庭で天井や生垣の上など、高すぎない場所に到達するのに便利です。二つの脚がヒンジでつながれ、逆V字型に開いて自立します。天板や作業用の平台が付くものもありますが、使用時はぐらつきや転倒に十分注意してください。
- 伸縮・継ぎはしご(延長はしご): 2つ以上のセクションに分かれており、収納時は折りたたんだりセクションを重ねたりしてコンパクトになります。使うときはセクションを引き出して所定の位置にロックします。
- 固定はしご(垂直はしご): 建物や構造物に取り付けられ、垂直に上り下りするために使います。例としてプールの出入り用のはしご、二段ベッドの上に登るための小さなはしご(二段ベッドの)、ボートの側面や運河のロックの側に付くはしごなどがあります。
- 消防用はしご: 消防車には大きく伸ばせるはしごが備えられており、多くは旋回して向きを変えられるターンテーブル式のはしごを持っています。救助や高所作業に特化した構造と安定機構を備えます。
- ロープはしごは折りたたみや携行に優れ、移動や設置が容易です。木登りやロッククライミング、洞窟探検などで使われますが、横方向の安定性は低いため用途を限定して使います。
素材と特長
はしごは金属(アルミ、スチール)、木、ロープや合成繊維、グラスファイバーなどで作られます。素材により特長が異なります。
- アルミ製: 軽くて持ち運びやすいが導電性があるため、電気作業では注意が必要。
- スチール製: 強度が高く耐久性があるが重い。特に屋外や産業用途で使われる。
- 木製: 伝統的で絶縁性があり屋内作業に適するが、湿気や腐食に弱い。
- グラスファイバー製: 絶縁性があり電気工事や送電線付近でも安全に使える。
- ロープはしご: 軽量で携行性に優れるが、横揺れや伸びを考慮して使用する。
はしごの選び方
- 到達高さ: 作業で必要な高さより十分長いはしごを選びます。屋外で壁にもたれかける場合は、作業位置がはしご上部から数段下になることを考慮します。
- 耐荷重(最大使用質量): 作業者の体重に工具・資材の重量を加えた合計が製品の定格耐荷重を超えないこと。
- 素材と用途: 電気工事なら絶縁性のあるグラスファイバー、軽量さ重視ならアルミなど、用途に合わせて選びます。
- 安全機能: 滑り止め、ラッチ・ロック、脚先の滑り止めカバー、伸縮部の安全ロックなどがあるか確認します。
- 携行性と収納: 持ち運びや収納のしやすさ(折りたたみ、分割、フック等)も考慮します。
- 使用環境: 屋内・屋外、狭い場所、傾斜地など、設置条件に合わせたモデルを選びます。
安全の基本(使用前・使用中の注意)
- 点検: 使用前に横木の折れ・割れ、側桟の曲がり、ボルトやヒンジの緩み、サビ、滑り止めの劣化などを確認する。
- 設置角度: もたれかけ式はしごは地面から上端までの高さに対して底を約1/4だけ離す「4:1の法則」が目安(上端が8mなら底は2m離す)。
- 安定確保: 底が滑る場所では滑り止めや固定具を使う。脚立は完全に開いてロック状態にする。
- 三点確保: 移動や登り降りの際は常に手または膝の3点(両足+片手)を保持する。工具は腰袋やホルダーで携行し、手で持たない。
- 頂上の扱い: はしごの最上部や一番上の段に立つのは避ける(メーカーの指示に従う)。
- 二人作業: 高所や不安定な場所では補助者に底部を支えてもらうか、安全帯を使用する。
- 天候と周囲: 強風時や濡れた床面、電線近くでの使用は避ける。はしごが電線に接触しないよう十分な距離を取る。
- 移動時の注意: はしごの上に乗ったまま位置を変えたり、勢いよく振ったりしない。
- 保管とメンテナンス: 直射日光や雨風を避け、適切に干してから保管。ロープはしごは湿気で劣化しやすいので点検・交換を行う。
- 個人保護具: 滑りにくい靴、ヘルメット、状況に応じてハーネス(安全帯)を着用する。
はしごは便利な道具ですが、不適切な使用は重大な事故につながります。用途・環境に合った種類と素材を選び、上の基本的な点検・設置・作業のルールを守ることで安全に使うことができます。
洞窟の中の古いはしご

都内のターンテーブルのはしごを持った消防車。
質問と回答
Q:ラダーとは何ですか?
A:はしごは、人が登ったり降りたりするために作られた道具です。2本の垂直な支柱の間に水平な段差があり、そこに足をかけ、両手でつかまりながら登る。
Q:梯子はどんな素材でできているのですか?
A:梯子には、金属製、木製、ロープ製のものがあります。
Q:伸縮梯子とは何ですか?
A:伸縮はしごは、2段以上のはしごを折りたたんで、持ち運びや収納がしやすいようにしたものです。梯子を開けるには、各セクションがほぼ次のセクションの上部にスライドするようになっています。
Q:脚立は何に使うのですか?
A:脚立は、家庭や庭で、天井や生垣の上など、あまり高くないところに手を伸ばすのに便利です。2つの部分がヒンジでつながっていて、通常、上部には立つための台があります。
Q:脚立や伸縮梯子以外の梯子の種類はありますか?
A:はい、プールの壁、二段ベッドの側面、ボートの側面、水路の障壁の側面などに取り付ける必要がある、まっすぐ上下に伸びる垂直はしごや、簡単に折りたたんで木登りやロッククライミング・洞窟探検に使える縄ばしごもあります。
Q:脚立を使うときに気をつけるべきことは?
A:脚立は、壁などの安定したものにきちんと固定されていないと、揺れたり倒れたりすることがあるので、注意が必要です。
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