レーザープリンターとは:仕組み・トナー・利点・歴史と注意点
レーザープリンターの仕組み・トナー選び・利点・歴史・使用時の注意点を図解と共にわかりやすく解説。コストや写真印刷のポイントも紹介。
レーザープリンターは、コンピューター用のプリンターの一種で、レーザーやLED技術を使って感光ドラム上に像を描き、カートリッジから出る微細な粉末であるトナーを紙に付着させて定着させます。一般に文字や図形の印字がとても鮮明で、モノクロ印刷のランニングコストはインクジェットプリンターのインクより低く抑えられることが多い一方、写真や階調表現ではインクジェットに劣る場合があります。特にインクジェット用の光沢紙やコート紙にレーザープリンターで印刷すると、ドラムやフューザーユニットを傷める可能性があるため注意が必要です。
仕組み(基本工程)
- 帯電(一次帯電):感光ドラム(またはベルト)を均一に静電気で帯電させます。
- 露光(書き込み):レーザーやLEDの光で、ドラム表面の帯電を選択的に消すことで静電像を作ります。
- 現像(トナー付着):トナーカートリッジ内のトナーが静電像のある部分に引き寄せられて像が現れます。
- 転写:生成されたトナー像を用紙に転写します。多色機では中間転写ベルトを使う方式もあります。
- 定着(フューズ):加熱ローラーと加圧でトナーを溶かし用紙に定着させます。
- 洗浄・消電:ドラム上の残留トナーを除去し、次の印刷に備えて消電します。
レーザーとLEDの違い
- 基本原理(感光・現像・転写・定着)は同じで、露光方法が異なります。
- レーザー方式はレーザー光を回転ミラーなどで走査して像を描きます。
- LED方式はドラム幅に沿った多数の発光ダイオードを並べ、一行ずつ同時に照射して像を作ります。構造が単純で高速化・小型化しやすい利点があります。
トナーについて
- トナーは主に炭素(色料)と樹脂(バインダー)、添加剤で構成され、熱で溶けて用紙に定着します。
- カラー印刷は通常CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の各トナーカートリッジを使います。機種によっては各色ごとにドラムを持つものや、単一ドラム+転写ベルト方式があります。
- トナーの寿命(印字枚数)は「ページ当たりのカバレッジ(印字率)」によって変化します。メーカー公表のページ数は一般的に5%カバレッジでの目安です。
- 純正(OEM)カートリッジ、互換/再生カートリッジ、トナー詰め替えなど選択肢がありますが、品質や故障リスク、保証の観点で差があるため注意が必要です。
利点
- 文字や細線がはっきり印刷されるため文書の印刷に最適。
- 高速印刷が可能で、大量印刷に向く。
- ランニングコスト(モノクロ)は低めで、1ページ当たりのコストが安くなりがち。
- 耐水性や耐光性に優れ、インクより用紙に定着した印字がにじみにくい。
- ネットワーク機能や自動両面印刷(Duplex)など便利な機能を備えた機種が多い。
欠点・注意点
- 写真の階調表現はインクジェットに劣ることが多い(写真用紙に直接高品質の写真を期待する場合はインクジェットが有利)。
- 本体やトナーの初期費用が高めのモデルがある。
- フューザーは高温になるため、特殊用紙や熱に弱い紙には注意が必要。インクジェット用の光沢紙や一部のコート紙は避けるべきです。
- 一部の機種では微粒子(UFP)やオゾンを発生することがあり、長時間多数台を稼働させる環境では換気に配慮が必要です(近年の機種では低減されています)。
- トナーの飛散を掃除する際は専用の方法(湿った布で拭く、HEPAフィルター付きの掃除機など)を使い、通常の掃除機や布で乾拭きすると拡散する恐れがあります。
歴史と普及
レーザープリンターの基礎技術は1960年代末に米国の研究者によって開発されました。1969年にゼロックス(Xerox)の研究者がレーザー技術を用いて印字を行う方式を確立したことが知られており、その後1970年代にかけて商用機が登場しました。1970年代後半から1980年代にかけては大型の事務用機で普及し、1980年代中頃にHPの「LaserJet」などのデスクトップ向け機が登場して以降、オフィスや家庭での普及が一気に進みました。近年は省スペース化・省エネ化が進み、カラー化やネットワーク/モバイル対応が一般的になっています。
使い方とメンテナンスのポイント
- 用紙選び:メーカー指定の用紙を使用する。光沢紙やインクジェット専用紙は避ける。
- 温度と湿度:高温多湿の場所は給紙不良やトナーの固化の原因になる。適切な保管を。
- カートリッジ交換:トナー切れやドラム寿命を示す表示が出たら早めに交換する。交換時は静電気やドラムの露光に注意する。
- 清掃:内部のトナーかすは定期的に清掃。こぼれたトナーは乾いた布で拭かず、軽く湿らせた布で拭くか、メーカーの指示に従う。
- 廃棄・リサイクル:カートリッジはリサイクルプログラムを利用する。メーカーの回収がある機種も多い。
- 故障予防:定期的な保守(ドラム交換、ベルト交換、ローラーの清掃など)を行うと長持ちします。
どんな人・用途に向いているか
- 大量に文書を印刷するオフィスや部署(帳票・議事録など)の主用途に最適。
- 単色(モノクロ)でコスト重視の利用者には特に向いている。
- 写真や高精細なグラデーションが必要な印刷には、用途によってインクジェットを併用するのがよい。
まとめると、レーザープリンターは文字や事務文書の印刷に非常に適した高速・高品質なプリンターです。使用時の用紙選定やメンテナンスに注意すれば、コスト効率よく長期間使えます。

Apple LaserWriter Pro 630は、レーザープリンターの先駆けとなった製品です。
プロセス
レーザープリントは、通常7つの工程を経て行われます。
- ラスターイメージ処理:プリンター内部のプロセッサーが、現在のファイルフォーマットから印刷するデータを、印刷するページのビットマップに変換し、ラスターイメージメモリーに保存する。
- 帯電。帯電した電荷は、プリンター内部で回転する感光ドラムに投影される。
- 書く。回転する多角形のミラーにレーザービームを当て、感光ドラムにビームを導く。レーザービームが感光ドラムに当たると電荷が反転し、表面に潜像が形成される。レーザープリンターの中には、レーザービームの代わりに小さなLEDを配列したものもある。
- 現像する。その後、ドラムの表面はマイナスに帯電したトナーの粒子にさらされ、トナーはレーザーが潜像を書き込んだ部分に引き寄せられる。トナーは、レーザービームが当たらなかったドラムの部分の負の電荷に反発し、電荷を除去します。
- 転写。ドラムを紙の上で転がし、ドラムから紙に画像を転写します(このプロセスを助けるために、紙の後ろにプラスの電荷を帯びたローラーがあり、トナーをドラムから紙に引き剥がします)。
- 定着させる。その後、用紙は定着器に通され、ローラーが熱と圧力をかけてトナーを用紙に定着させます。
- クリーニング。帯電していないブレードと放電ランプで、ドラムに残っているトナーや電荷をすべて除去する(これはドラムが1回転する間にすべて行われる)。
質問と回答
Q:レーザープリンターとは何ですか?
A: レーザープリンターは、レーザーまたはLED技術を使用して、カートリッジからトナーの小粒子を紙に付着させるコンピュータ用のプリンターです。
Q: レーザープリンターの使用料は、インクジェットプリンターの使用料と比較してどうですか?
A:多くの場合、レーザープリンターの使用料は、インクジェットプリンターのインクの使用料よりも安くなります。
Q:レーザープリンターは、文字や写真をよりきれいに印刷できますか?
A:レーザープリンターの方が、インクジェットプリンターよりもきれいに印刷できることが多いです。
Q:レーザープリンターで写真はきれいに印刷できますか?
A:いいえ、レーザープリンターはインクジェットプリンターほど写真を鮮明に印刷することができません。
Q: レーザープリンターで印刷を避けるべき用紙は何ですか?
A:インクジェットプリンター用の写真用紙やコート紙への印刷は、レーザープリンターのドラムや定着ユニットを損傷する可能性があります。
Q: 最初のレーザープリンターは誰が発明したのですか?
A: 最初のレーザープリンターは、1969年にゼロックスのチームによって発明されました。
Q: 最初のレーザープリンターの名前は何でしたか?
A: 最初のレーザープリンターはXerox 2000と呼ばれていました。
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