『Let's Make It Legal』は、1951年に20世紀フォックスから公開されたアメリカのロマンティック・コメディ映画である。リチャード・セールが監督し、モーティマー・ブラウスの物語「My Mother-in-Law, Miriam」を脚色した本作は、戦後の時代に見られる、家庭内の行き違いと恋愛の再調整を軽やかに描く、スター主導のコメディの系譜に連なる作品である。スタジオ時代らしい制作水準と、ベテランの主演女優に若い助演陣を組み合わせる1950年代初頭のキャスティング手法も反映している。

概要

物語は、夫婦間の緊張関係と、元配偶者や親族、新たな恋愛相手が交錯することで生じるユーモラスな騒動を中心に展開する。高概念の風刺よりも、演技、間の取り方、そして当時のハリウッドのロマンティック・コメディらしい状況設定の妙に魅力がある。脚本家としても監督としても知られるリチャード・セールは、素材を上品で軽快な調子へと導いている。

キャストと演技

  • クローデット・コルベール - 作品の軸を担う、すでに確立されたスター。
  • マクドナルド・ケイリー - コルベールと対する、当時の主演俳優。
  • ザカリー・スコット - 洗練された人物や葛藤を抱えた人物を演じることが多く、コメディにドラマ性を加えている。
  • バーバラ・ベイツ - 当時のスタジオ・アンサンブルに典型的な助演を務めている。
  • マリリン・モンロー - 大スターになる前の初期キャリアで、小さな助演役として出演している。
  • ロバート・ワグナー - 後にさらに名声を得る若手俳優の一人で、フォックスが新しい才能を育てていたことを示している。

制作と背景

脚本はモーティマー・ブラウスの物語をもとにしており、制作には20世紀フォックスの20世紀半ばの軽喜劇に対するアプローチが表れている。すなわち、短い撮影期間、スターのイメージの重視、洗練された美術設計である。リチャード・セールは小説家・脚本家としての経験を生かし、クローデット・コルベールのコメディとしての持ち味と、アンサンブル・キャストのバランスに合うよう、台詞運びとテンポを整えた。

評価と位置づけ

公開当時、本作はロマンティック・コメディとして、傑出した革新作ではないが感じのよい一本として受け止められた。現在では、とりわけキャストの顔ぶれによってしばしば言及される。つまり、ベテランのスターが、のちにより大きな注目を集める俳優たちと並んでいる点である。映画史家は、スタジオ時代のジャンル映画の一例として、また1950年代以降にアイコンとなる演者たちの初期スクリーン・クレジットとして本作を挙げることがある。

クラシックなハリウッド・コメディに関心のある観客にとって、本作は戦後のスタジオ制作の実態と、結婚、離婚、そして恋の駆け引きをめぐる当時のユーモラスな描き方を知る手がかりとなる。詳しい情報は、当時の20世紀フォックス作品を記録したスタジオ・カタログや映画参考資料でも確認できる。