LIBRISとは:スウェーデン国立図書館の統合オンライン目録と蔵書データベース

LIBRIS:スウェーデン国立図書館が運営する175館統合のオンライン目録。約700万件の書誌・所蔵情報とセマンティックウェブ連携で検索・公開データを提供。

著者: Leandro Alegsa

LIBRISは、スウェーデンの国立図書館システムのオンラインカタログで、国内の約175の図書館の目録を統合しています。ストックホルムにあるスウェーデン国立図書館が運営しており、蔵書検索や所蔵情報の確認、書誌データや典拠ファイルの管理を行っています。LIBRISは権限管理(典拠管理)を行い、スウェーデンの図書館に所蔵されている書籍と、どの図書館がその書籍を所蔵しているかという書誌的な情報を提供します。LIBRISのデータベースは、セマンティックウェブと連携しており、書誌情報と典拠ファイルの多くが2011年にパブリックドメインとして公開されました。プロジェクトは1970年に開始され、2014年時点でLIBRISには約700万件の個別書誌レコードが収録されています。

主な機能と特徴

  • 統合目録:スウェーデン全国の参加図書館の所蔵情報を一元化し、所蔵館の確認や蔵書所在地の検索が可能です。
  • 典拠管理:著者名、件名、出版社などの典拠ファイルを整備・管理し、同一人物や同義語の統一など権限管理を行っています。
  • 検索機能:書名、著者、ISBN、出版年、言語などによる詳細検索ができ、所蔵情報や注記、目録レコードの詳細を参照できます。
  • セマンティックウェブ対応:RDFなどの形式でデータを公開し、Linked Dataとして外部システムや研究に利用できるようになっています。
  • 学術・図書館業務への利用:学術研究、書誌学的調査、図書館の蔵書管理、相互貸借のための参照など、多様な用途に活用されています。

データの公開と利用方法

LIBRISの書誌データと典拠ファイルは一部がオープンデータとして公開されており、機械可読な形式(例:RDF/Linked Data やダンプファイル)で取得できます。これにより、外部アプリケーションや研究プロジェクトがデータを再利用しやすくなっています。APIやデータダンプ、セマンティックウェブのエンドポイントを通じて、バルク取得や個別検索が可能です(具体的な利用方法やライセンスはスウェーデン国立図書館の案内を参照してください)。

典拠ファイルと分類

LIBRISは典拠データベースを持ち、著者名の統一や件名見出しの管理を行います。これにより、同一人物の別表記や同義の件名を統合して検索精度を高めています。スウェーデン国内の図書館で用いられる分類・見出し語に対応しており、図書館間の相互運用性を支えます。

利用者向けのポイント

  • 一般利用者はウェブインターフェースで簡単に書誌検索と所蔵館の確認ができます。
  • 研究者や開発者はオープンデータやAPIを活用してメタデータ解析や外部システムとの連携が可能です。
  • 図書館職員は典拠管理や目録作成の参考としてLIBRISを利用し、各館の書誌情報整備に役立てています。

歴史的背景と現状

LIBRISプロジェクトは1970年に始まり、長年にわたりスウェーデンの図書館共同体の中心的な目録インフラとして発展してきました。2011年のデータ公開以降は、セマンティックウェブ技術と連携することでデータ利活用の幅が広がりました。公開当時の報告では、2014年に約700万件の個別書誌レコードが収録されているとされています。

参考と補足

LIBRISはスウェーデン語を中心としたデータベースですが、英語など他言語の書誌記述も含まれ、国際的な資料の検索にも利用できます。具体的な検索手順、API利用方法、最新の収録件数やライセンスに関する情報は、スウェーデン国立図書館が公開する公式ドキュメントやLIBRISのウェブサイトで確認してください。



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