ザ・フー『Live at Leeds』:1970年リーズ大学録音の名ライブ盤

ザ・フー『Live at Leeds』─1970年リーズ大学で刻まれた伝説のライブ盤。圧倒的な演奏と歴史的名盤を今こそ再発見。

著者: Leandro Alegsa

Live at Leedsは、ザ・フーの代表的なライブ・アルバムで、1970年2月14日にリーズ大学(University of Leeds)で収録された。演奏当時のザ・フーはライブバンドとして絶頂期にあり、荒々しいエネルギーと高い演奏技術を兼ね備えたパフォーマンスが聴ける一枚として知られている。オリジナルのアナログ盤は収録時間の関係で6曲構成に編集されて発売されたが、後のリマスターや拡張版で当日の演奏の多くが日の目を見ることになった。

録音と演奏の特徴

1970年当時、ザ・フーはアルバム『Tommy』のツアー中で、ライブ表現において非常にタイトかつ攻撃的な演奏を展開していた。本作はそのツアーの最中に残された録音であり、ピート・タウンゼントのギター、ロジャー・ダルトリーのシャウト、ジョン・エントウィッスルの低音、キース・ムーンの爆発的なドラムが生々しく捉えられている点が高く評価されている。編集やスタジオ加工を極力抑え、会場の臨場感と演奏の迫力を重視したサウンドが特徴で、ロックのライブ録音の基準のひとつと見なされている。

リリースと再発史

オリジナル盤は1970年に発売され、その後、CD時代に合わせて複数回再発・拡張が行われた。1995年にはオリジナル・マスターからのリミックス/リマスターで14曲を収録する形のCDが作られ、コンパクトディスクの収録可能時間をほぼ使い切るボリュームになった。さらにその後、デラックス盤や4枚組CDなどのボックスセットがリリースされ、当日のフルコンサート音源や別テイク、リハーサル音源などのアーカイブ資料が追加収録されている。これらの再発により、発売当初はLPの制約でカットされた演奏の全貌がより完全に聴けるようになった。

評価と影響

Live at Leedsは批評家やミュージシャンの間で高い評価を受けており、「史上最高のライブ・アルバム」に挙げられることが多い。現場の勢いをそのまま伝える録音と、演奏の緊張感・即興性が多くのリスナーに強い印象を与え、以降のライブ盤制作に大きな影響を与えた。リリース以来、ロック史に残る重要なライヴ記録として再評価が続いている。

聴きどころ

  • バンドの演奏力と相互作用(タウンゼント、ダルトリー、エントウィッスル、ムーンの各パート)が一体となった迫力あるサウンド。
  • 即興的な展開や長尺の演奏パートが随所にあり、スタジオ盤とは異なる表情を見せる点。
  • 1995年以降の拡張盤では、当日の演奏の全容や別ミックスを比較でき、歴史的資料としての価値が高い点。

総じて、Live at Leedsはザ・フーのライブの凄みを伝える決定的な記録であり、ロックのライブ録音を語る際に必ず参照される名盤である。



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