概要
マルティン・ダヴォリン・ヤゴディッチ(1935年12月16日 – 2020年3月8日)は、現代音楽、実験映画のサウンドトラック、舞台美術をまたぐ活動で知られたクロアチアの作曲家であり教育者であった。パグ島に生まれ、職業生活の大半をフランスで送り、作曲に加えて、舞台的な視点や映像作品のための音響を組み合わせる実践を展開した。最初にクレジットされた映画音楽は、実験映画Environmentのための1969年の作品である。
生涯と経歴
ヤゴディッチは1960年代後半、ヨーロッパの前衛シーンへと進んだ。1969年にはパリの高等教育機関での長い関わりを始め、Université de Vincennes Paris 8の音楽部門に助手として入り、その後講師となった。1970年代半ばからは応用芸術にも活動の幅を広げ、École Nationale Supérieure des Arts Décoratifsで舞台美術とシノグラフィーを教えた(1974年–1988年)。1990年代には、Vincennes Paris 8が移転後に発展したUniversité de Saint‑Denisで音楽学を担当した。
作品、作風、活動分野
ヤゴディッチの作品は、しばしば実験音楽や現代音楽の文脈で語られる。映画、演劇、インスタレーションのために作曲し、音、空間、視覚要素の関係を繰り返し探究した。作品の多くは共同制作であり、個別の状況に応じたものだったが、音の空間配置や、音響空間と舞台空間の相互作用への関心が、彼の実践の一貫した特徴となっている。
教育と影響
教育者としてのヤゴディッチは、作曲とシノグラフィー、サウンドデザインを結びつける学際的な姿勢を学生に伝えた。大学の音楽部門と応用芸術の学校の双方で教えたことで、多様な芸術背景を持つ学生を指導でき、音楽、視覚芸術、舞台技術をまたぐ実験を促した。彼の教育上の遺産は、フランスやクロアチアの現代音楽界で記憶されている。
主な役職と活動
- 実験映画音楽の作曲家。最初の作品はEnvironment(1969年)。
- Université de Vincennes Paris 8の助手・講師(1969年以降)。
- École Nationale Supérieure des Arts Décoratifsで舞台美術とシノグラフィーを担当(1974年–1988年)。
- Université de Saint‑Denisで音楽学の講師(1990年代)。
遺産と特記
ヤゴディッチは、伝統的なコンサート形式を超えて、音を視覚的、演劇的、映画的な実践に統合した世代の作曲家の一人とみなされている。彼は2020年3月8日にオーセール、フランスで84歳で亡くなった。彼の経歴は、音楽を他の芸術分野と結びつける実験への継続的な取り組みと教育への献身を示しており、その仕事は実験映画における音や学際的なシノグラフィーを論じる際にも参照され続けている。
参考情報
調査や視聴の手がかりとしては、20世紀後半のヨーロッパ実験音楽やサウンドデザインに関するアーカイブのプログラム、映画クレジット、出版物を探すとよい。前衛映画音楽を記録する大学部門や専門フェスティバルでは、楽譜、録音、共同制作者のメモにアクセスできる場合がある。